W杯でも崩れぬMLBの“牙城” 米メディア調査…実は根強い野球人気、村上効果で爆増も

ホワイトソックスのローカルテレビ中継の視聴世帯数が急増
北中米ワールドカップ(W杯)が大盛り上がりを見せるなか、MLBのローカル放送視聴が好調を維持しているようだ。米スポーツビジネスメディア「スポーツ・ビジネス・ジャーナル」が15日(日本時間16日)に報じた。特に村上宗隆内野手が加入したホワイトソックスのローカルテレビ中継は視聴世帯数の増加幅が全30球団でトップとなっているという。
同社のオースティン・カープ記者は「ワールドカップはMLBのローカル中継視聴にほとんど影響せず」と題した記事を公開した。W杯開催による1か月の影響があったにもかかわらず、MLBのファンは引き続き地元放送局の試合中継を楽しんでいる。W杯の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)までの試合の75%は、同時間帯のMLBローカル中継の合計視聴者数に及ばなかったとの結果を発表した。
米企業「プレイフライ・スポーツ」のクレイグ・スローンCEOは「私たちが当初予想していたような大きな影響は、実際にはありませんでした」と語った。「(W杯の試合の)75%が、私たちが毎晩届けている野球中継の視聴者数を下回っていたという事実を見れば、ローカル放送を合算したときにMLBがどれほど大きな視聴者規模を持ち、それが野球というビジネス全体にとってどれほど重要なのかが分かってもらえると思います」と説明した。
広告主にとって重要な18~49歳の視聴者層によるMLB視聴の78%は、依然としてローカル中継によるものだという。さらに同氏によると、MLBファン向けの消費者向け直接配信の普及も予想を上回るペースで進んでいるという。各球団のプラットフォームでは、ユニーク視聴者数が24%増加し、視聴時間は43%増えた。1試合あたりの平均視聴時間は約104分まで伸び、全国放送などで配信されるMLB中継を大きく上回っていると説明している。
球団別のローカル中継視聴者数で最も伸びたのがホワイトソックスだという。地元放送局の視聴世帯数は1万8000世帯以上も増加。村上の活躍もあって開幕前の予想を覆す快進撃を見せ、ア・リーグ中地区の首位に立っていることが大きな要因だ。さらに、シカゴ市場でケーブルテレビ大手「コムキャスト」と結んだ放送配信契約も影響しているとみられている。
視聴者数の伸びが大きい球団は、ホワイトソックスに続いてガーディアンズ、ブルワーズ、ドジャース、パドレスとなっている。ヤンキースなどの大都市圏球団では減少傾向にある。ただ、スローン氏は約20球団がワイルドカード争いに加わる可能性があると指摘。9月に入ってポストシーズン争いが激化すれば、現在数字が落ちている球団でも大きく伸びる可能性があると見方を示した。
(Full-Count編集部)