大谷翔平との時間は「最高の贅沢だった」 エ軍放出から4年…フィリーズの主軸・マーシュが語る“進化の裏側”
エンゼルス時代のブランドン・マーシュ(左)と大谷翔平【写真:アフロ】マーシュは今夏のオールスター戦に初選出された
2022年の夏、大谷翔平投手が所属するエンゼルスを取材していた。メジャーリーグのトレード期限最終日の8月2日(日本時間3日)、アナハイムに激震が走った。期待の若手外野手として親しまれていたブランドン・マーシュ外野手が、フィリーズへ電撃移籍。トレード相手となったのは、フィリーズの将来を嘱望されていた若手有望株、ローガン・オハッピー捕手だった。
あの驚きと寂しさから歳月が流れた。トレードマークであるワイルドなロングヘアと豪快な髭、そして熱狂的な熱量でファンから愛されてきた男は今、フィリーズの主軸として、そして球界を代表する外野手の一人として確固たる地位を築いている。
今夏はキャリアの大きな節目となる夢の舞台・オールスター戦へファン投票で初選出を果たした。電撃移籍を経て彼が辿り着いた「現在地」、そしてその進化の裏側にある思いに迫った。
今季は7月22日(同23日)まで98試合に出場して打率.292、16本塁打、47打点。攻守に渡って目覚ましい活躍を見せている。その好調の原動力について本人は、技術的な側面以上に「心の保ち方」が大きいと明かす。
「一番は自分自身への自信を持つこと、そしてどんな状況でも食らいつき続けること。野球は本当に難しいゲームで、対戦するピッチャーは誰もが素晴らしいボールを投げてくる。結果が出ないと落ち込んだり、イライラしたりしやすいけれど、正しいマインドセットを持って試合に臨めるようになったことが大きい」
身体的なフィジカル面においては「大きな変化はない」と語るものの、試合への準備段階や打席でのアプローチ、精神面でのアプローチが劇的に進化した。日々の打席で一喜一憂せず、一振りに集中するメンタルの強さが、彼の打撃に安定感をもたらしている。
「ショウヘイは本当に大きなロールモデルだった」
マーシュの打撃理論とプロとしての姿勢を語る上で欠かせない存在が、エンゼルス時代にチームメートだった大谷翔平投手(現ドジャース)だ。
初の球宴、そして見据える最高の頂
(小谷真弥 / Masaya Kotani)

