ベッツが勝利至上主義に“警鐘”「真剣に考えすぎ」 成長に必要な経験「おかげで今がある」

ベッツが「USAトゥデイ」に明かしたスポーツ育成“哲学”
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が、スポーツ育成に対する“哲学”を赤裸々に語り、大きな注目を集めている。新しいグラブ・ブランド発表に際し、米全国紙「USAトゥデイ」の取材に対応。自身の歩みを振り返りながら、若いうちは複数のスポーツを行うことを推奨した。単一の競技に絞らないその理由とは。
ベッツは「ひとつのスポーツを極めるには、複数のスポーツをプレーできる能力が必要だと感じるんだ」とマルチスポーツの意義を強調。「そうすれば、体は多くの異なる動き方に順応するし、脳も違う機能の仕方をする。自分が野球がうまくなったのは、それが理由だと本当に信じているんだ」と力説した。
卓越した打撃と守備でメジャーリーグのスター選手に成長したベッツだが、じつは卓越したマルチアスリートでもある。現在はプロボウラーとしても活動。高校時代は野球、バスケットボール、ボウリングに打ち込み、それ以前にはアメフトやサッカーも経験した。「両親はあらゆる場所に私を連れて行ってくれた。おかげで今の私がある」と、きっかけを与えてくれた両親に感謝した。
またベッツは「すべてに相関関係があると思う」とした上で、各スポーツ競技で勝つために、戦略や解析を行っていくことで、一つの技術を習得することに結びついていくと言及。「そのためには異なるスポーツをプレーしなければならない」と多角的な経験を重ねることの重要性を伝えた。
指導者や親の関わり方についても持論を展開。「自分の子どもたちには他のスポーツもやってほしい。親というのは真剣に考えすぎで、子どもたちに厳しくしたりするかもしれない。だが今自分がプロになってみて思うのは、その頃の育成の時代はあくまで成長させないといけないということ。生きるか死ぬかとか、この大会は必勝、みたいに真剣になりすぎてはいけない」と、スポーツを楽しむ姿勢が大切だと訴えた。
「スポーツはチームとして勝ったり負けたりという機会を与えてくれる。そしてそれぞれの試合の結果の後に個人としての成長も経験できる」と、次代を担う選手たちに向けて、一流の視点から熱い呼びかけも。マルチスポーツを経験し、メジャートッププレイヤーの仲間入りを果たしたベッツだけに、その言葉はリアリティを帯びていた。
(Full-Count編集部)