ド軍現場に走った衝撃ニュース CY賞左腕加入に選手も動揺…カオスを生んだ長い夜

2連敗直後に2年連続サイ・ヤング賞スクーバルのドジャース移籍が報じられた
【MLB】Rソックス 3ー2 ドジャース(日本時間2日・ロサンゼルス)
ロサンゼルス午後8時31分。2連敗で静まり返ったドジャースのクラブハウス内がドッと沸いた。トレード市場の目玉だったタイガースのタリク・スクーバル投手のドジャース移籍が米メディアで一斉に報じられたのだ。
「マジか……」
「フリードマンすげぇ」
どことなくメディア間でも衝撃の声が漏れると、クラブハウス内は一気にカオスになった。当初、交換相手とみられていた右腕エメ・シーハンの第一声を取ろうと、帰路に就こうとする右腕を米メディアが追いかける、追いかける――。しかし、その後の鳴り止まないXの通知が状況を鎮めていった。
「え、シーハンじゃない?」
「トレード交換相手はリバー・ライアンとザイロ・ホープとブレイディ・スミス」
球団の将来を支える若手有望株が一挙に放出される形となったが、シーハンは最終的に何事もなかったかのように立ち去っていった。2日(日本時間3日)のレッドソックス戦で先発する右腕にとっては、騒がしい登板前夜となった。
だが、スクーバル獲得速報の衝撃は止まらない。速報から4分後に行われた山本由伸の囲み取材では、当然、スクーバル関連の質問がぶつけられた。
「スクーバルのトレード獲得が報じられてますけど……」と最初は報道ベースだった問いかけも、次々と飛び交う最新情報の中で、いつしか「スクーバルのドジャース移籍が決まりましたけど……」と既定路線のようなトーンに変わっていく。山本も驚きを隠そうとしなかった。
「本当にすごく驚きました。来るかもみたいなニュースとか、そういうのは見てましたけど、いざ本当に決まったとなるとすごく驚きました」
紛れもない本音だろう。
2年連続サイ・ヤング賞に輝いたスクーバルの電撃獲得。ダルトン・ラッシング捕手は「Will see, Will see……(もう少し様子を見よう)」と、興奮を鎮めるように静かに語った。ドジャースにとっては、2連敗のショックも吹き飛ぶ長い夜となった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)