ド軍378億円が“凱旋”で味わった苦痛 容赦ないブーイングに落胆…クラブハウスで漏れた本音

カブス戦に出場したドジャースのカイル・タッカー【写真:黒澤崇】
カブス戦に出場したドジャースのカイル・タッカー【写真:黒澤崇】

カブスでは105試合で22HR&OPS.841&25盗塁の好成績

【MLB】カブス 10ー5 ドジャース(日本時間4日・シカゴ)

 ドジャースのカイル・タッカー外野手は3日(日本時間4日)、敵地でのカブス戦に「6番・右翼」で先発出場。3打数2安打の活躍だった。昨季在籍した思い出の地に“凱旋”となったが、待っていたのは容赦ないブーイング。試合後、強打者からは失意の声が漏れた。

 試合前から怒号の嵐だった。タッカーは昨季アストロズからトレードでカブスに加わった。9月には右手首の故障で戦線を離れる時期もあったが、105試合で打率.266、22本塁打73打点、出塁率.377、OPS.841、25盗塁の好成績を残した。オフにFAとなり、4年2億4000万ドル(約378億円)でドジャースに移籍している。

 シーズン後半戦になって、ついにシカゴの地に戻ってきた。しかし、タッカーの名前がアナウンスされただけでリグレーフィールドは大ブーイングが発生した。打席に立てばまた地鳴りのような怒号。アウトになれば歓声が起きた。

 6回に鈴木誠也外野手の頭上を越えるヒットを放ち、懸命に二塁を狙ったが、鈴木の強肩で憤死。無念の表情を浮かべるタッカーに対し、カブスファンは狂喜乱舞してまたブーイングを浴びせかけた。

 FAでチームを離れた選手に対し、ブーイングすること自体は米国プロスポーツで珍しいことではない。しかし、タッカーは心を痛めたようだ。地元放送局「スポーツネットLA」はクラブハウスの取材の様子を公開。タッカーは「ここでプレーするのは好きでしたし、向こうには本当に素晴らしい選手たちがいて良いチーム。だから、またここに戻ってきてプレーできるのは嬉しいことですし、楽しかったですよ」と話しつつも、ブーイングについては複雑な表情を浮かべた。

「昨年は全力を尽くしました。手の骨折やふくらはぎのトラブルを抱えながらもプレーし続けようとしました。すべてはファンのために再びプレーオフへ進出し、チームを助けるために自分ができる限りのことをやろうとしていたのです」とし、“手荒い歓迎”に顔を曇らせた。

【実際の映像】“凱旋”のはずが…タッカーに待っていた容赦ない光景

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