侍J井口監督が“始動”…U-12戦士へ贈ったメッセージ 短期間で戦う集団になる極意

「侍ジャパン」トップチームの井口資仁監督(左)とU-12代表チーム・桑田真澄監督【写真:佐藤直子】
「侍ジャパン」トップチームの井口資仁監督(左)とU-12代表チーム・桑田真澄監督【写真:佐藤直子】

桑田真澄監督率いる侍U-12代表は、9日から中国でのアジア選手権に臨む

 野球日本代表「侍ジャパン」トップチームの井口資仁監督が4日、桑田真澄監督率いるU-12代表チームを激励した。結団式と記者会見後にサプライズ登場すると、全国の応募者から選抜された精鋭15選手に向けて「大いに誇りに思って戦ってもらいたい」とエールを送った。

 7月25日の就任会見から10日後、侍ジャパン監督としての初仕事は日本球界の未来を担う子どもたちの激励だった。U-12代表は今月9日から中国・杭州で開催される「第12回 BFA U12アジア選手権」に出場するため、この日から直前合宿を実施。横浜市内のホテルで結団式と記者会見に臨んだ。

 全員で記念撮影をした後、姿を現したのが就任したばかりの井口監督。選手はもちろん、同席した保護者からも歓声が上がるサプライズだった。驚きで目を見張る子どもたちを前にした指揮官は「代表チーム入り、おめでとうございます!」とハツラツとした笑顔で挨拶。一人ひとりの顔を見渡しながら、しっかりとした口調で語りかけた。

「侍ジャパンはやはり『勝つ』というところも求められると思います。桑田監督が勝つために色々な策を練ると思いますが、自分の中でも、今、自分がチームのために何ができるかっていうことを考えながらやるのも自分のプラスになることだと思うので、少し頭に入れておいてもらいたいと思います」

「優勝の報告を受けられるように待っています」

 小学生のうちから国際大会を経験できることは滅多にない。この貴重な機会を最大限に生かすためにも、指示待ちではなく自分で考える力を磨いてほしい、というのが井口監督の想いだ。また、U-12代表として準備期間が限られていることにも触れながら、チームとして力を発揮するには「お互いを思いやる気持ち」が必須だと話す。

「ジャパンっていうのは選抜チームですから、普段やっているチームとはまったく違いますし、短期間の中でいかにチームワークというか、結束して戦えるかが一番大事になってくる。こういう(直前)合宿の中で結束して、お互いを思いやりながらやっていくことが一番大事なことかと思います」

 育成年代の子どもたちにとっては試合で勝つことがすべてではなく、勝つための過程や敗戦の悔しさなど様々な経験を積むことが大きな学びとなる。勝利=正義ではないことは重々承知しているが、試合をするからには勝利、大会に臨むからには優勝を目指すファイティングスピリットを宿してほしいと願う。

「私はトップチームの監督で、メジャー選手や日本のトップ選手を率いて戦って、世界一になることを求められるし、ファンの方もそこを求めている。みんなのU-12というカテゴリーはまだそこまでではないと思いますが、やるからにはしっかり、今回はアジアのチャンピオンを目標にやってもらいたいと思います。この中からいずれはトップチームに入る選手が出てくると信じています。今大会は桑田監督の下、優勝の報告を受けられるように待っていますので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います」

 侍ジャパンはトップチームから育成年代、女子まで「すべて一緒」の“ファミリー”と考え、今後も機会を見て各カテゴリーの激励に訪れる予定だという。今月は29日に開催される「侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」(神宮)も激励予定で、中旬からは11月に控える「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」(東京ドーム)に向けて12球団への挨拶回りも実施する。8月中には組閣も固めたい意向を示すなど、井口ジャパンが本格的に動き始めた。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

RECOMMEND