突如動いたキケ、伝えたかった「お前は世界一の投手」 悩める守護神へ…意識を変えた行動

ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス【写真:黒澤崇】
ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス【写真:黒澤崇】

9回2死二、三塁の場面…カウント2-0の状況でキケもマウンドへ

【MLB】ドジャース 3ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ロサンゼルス)

 ドジャースのエドウィン・ディアス投手が14日(日本時間15日)、本拠地でのブルワーズ戦でセーブを挙げた。前日に失敗していた右腕は、この日も2死満塁の危機を招くなど乱調のマウンドとなった。しかし、投球の途中で同僚からかけられた言葉をきっかけに落ち着きを取り戻した。

 2点リードの9回に登板したディアスは、死球と四球でピンチを招き、さらに四球を与えて2死満塁とされた。冷や汗をかく展開のなか、最後は遊ゴロに仕留めて連日のセーブ失敗は回避した。走者をためてその表情からみるみる血の気が引いていくようにも感じられたが、ディアスを支えたのは同僚からの言葉だった。

 9回2死二、三塁の場面でディアスはカウント2-0とボール先行になった。たまらずベンチからプライアー投手コーチがマウンドに駆け寄ると、一塁から“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手もそっと近づいてきた。

 ディアスとキケは同じプエルトリコ出身で、ワールド・ベースボール・クラシックでともに戦った経験もある。本来の姿を知っているだけに、キケからしてももどかしい思いがあったのかもしれない。ドジャースの元気印は、苦しむ守護神に対してこう言葉をかけた。

「お前は世界一の投手だ。俺たちがついている、バックを守っているから、ゆっくり落ち着いて投げろ」

 今季から3年総額6900万ドル(約109億円)で加入したディアスだったが、故障も経験して長期離脱し、前日の同戦では2点リードを守れずにチームの逆転負けを招いた。その時点では14試合で防御率11.57と信じられないような数字に終わった。

 ディアスは試合後のクラブハウスでキケからの言葉を明かし、「あの時、少し投球テンポが早くなっていたんだ。彼はベテランでゲームをよく知っているし、彼の言葉を聞いて、自分の仕事をしようと思ったよ」と感謝するように語った。

 再スタートに向け、「ここからは良い登板を続けていかなきゃ。これまでは良い登板と悪い登板が交互に来ていたから、今日が再スタート。良い登板を連続して出すことに専念していく」と決意を語った。同僚との絆で取り戻した自信は、今後の大きな武器となる。

(Full-Count編集部)

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