阪神に「突如現れた救世主」 西武戦力外→帳消しにした“-19.8”…際立つ「1.0」の価値

34試合で打率.276、OPS.652と派手な打撃成績ではないが…
セ・リーグ連覇を狙う阪神は28日の巨人戦(甲子園)に勝利し、2位とのゲーム差を「2.5」に広げた。3冠王を狙う佐藤輝明内野手、本塁打王に期待がかかる森下翔太外野手をはじめスター選手揃いだが、「来てくれてありがとう」「救世主」として阪神ファンの支持を勝ち取っている選手がいる。元山飛優内野手だ。
東大阪市出身の元山は、佐久長聖高(長野)、東北福祉大を経て2020年ドラフト4位でヤクルトに入団した。1年目から97試合に出場して53安打、打率.255と優勝に貢献。その後は長岡の台頭もあって出場機会を減らし、2023年オフにトレードで西武に移籍した。昨季は49試合出場で打率.153に終わり、オフに戦力外通告を受け、昨年11月に阪神が獲得した。
シーズン序盤はファーム暮らしが続き、6月までは1軍出場わずか5試合。しかし、7月に再昇格すると、以降は正遊撃手の座をものにしつつある。今季は34試合で102打席に立ち、打率.276、0本塁打3打点、出塁率.354、OPS.652。突出した打撃成績ではないものの、下位打線で打率2割7分台は立派ともいえる。何より素晴らしいのが守備だ。
セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、守備で平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたかを示す「UZR」では「1.0」をマーク。今季の阪神では元山以外に木浪聖也内野手、熊谷敬宥内野手、小幡竜平内野手が守っているが、UZRはそれぞれ-5.9、-9.8、-4.1と低調で、計「-19.8」と大きく足を引っ張っていた。
守備成績も相まって、勝利貢献度WARは元山が「0.7」とプラスを計上。一方で木浪が「-0.6」、熊谷が「-1.2」、小幡は「-0.6」と、“損失”だった阪神の課題を補ってあまりある活躍を見せている。タイガースファンからも「突如現れた救世主元山」「阪神以外でも全然試合出れるレベルで凄いな」「移籍してよかったな」「さすがに元山が阪神救うとは思わなかった」「元山の銅像を甲子園に建てろよ早く」「元山が救世主過ぎ」と惜しみない感謝が送られている。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~8』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。