西武・栗山巧、引退試合が8月30日になったワケ ベテランが“最後”まで忘れなかった気遣い

「僕もやっぱりライオンズが大好き」
西武・栗山巧外野手は30日、ベルーナドームでの楽天戦で引退試合に臨む。通常、引退試合はシーズン終盤に開催されることが多いが、異例の真夏に実施された理由は、栗山らしい気遣いにあった。
引退試合に先立って行われた会見では、西武一筋25年間プレーしたことについて「ドラフトで指名していただけて入団して、まずは野球に集中できたこと」と感謝の思いを述べた。その上で「やっぱりライオンズが僕のことを必要としてくれて、僕もやっぱりライオンズが大好きですし、ライオンズという、このユニホームを着て、ファンの皆さんの前でこれからもプレーしたいという、その積み重ねが毎年あって、ここまで25年やれたと思います」と“愛”を述べていた。
通常、引退試合が行われる場合はレギュラーシーズンの本拠地最終戦など、終盤に行われることが多い。順位が確定していない8月30日での開催は異例ともいえる。
チーム関係者は、その理由について「栗山選手が昨年の契約更改のあとに2026年を締めくくりのシーズンとする、と発表してから球団としても引退試合を考えるなかで、開幕前の時点でいくつか候補日を出して、その中から栗山選手に選んでいただきました」と明かした。
栗山としては「シーズン終盤で仮に優勝争い、上位争いをしている可能性があったら、そこに影響を与えたくない」という思いがあり、複数の候補日のなかから8月30日を選んだという。引退会見も異例の午前9時からとなったが、こちらは、この日の試合開始時間(午後5時)から“逆算”した上で設定された。
個人の“理由”がチームの順位争いに影響してほしくない。栗山は“最後”までチームを気遣っていた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)