偉業に王手も「無理だろうな」 “苦手”の同級生から3安打…DeNA佐野が感じた手応え

DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】
DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】

DeNAの佐野が中日の柳から先制ソロ、中前打、左中間二塁打

■DeNA 4ー3 中日(30日・横浜)

 セ・リーグ3位のDeNAは30日、横浜スタジアムで行われた中日戦に4-3で逆転サヨナラ勝利。4連勝で4位ヤクルトとの差を2.5ゲームに広げ、CS進出争いをリードしている。「3番・左翼」でスタメン出場した佐野恵太外野手は、明大時代の同期生でもある柳裕也投手から右中間席へ先制6号ソロ、中前打、左中間二塁打を放ち、サイクル安打達成まであと一歩の猛打を振るった。

「三塁打を打ったらサイクルだとわかっていましたが、ちょっと無理だろうなと思っていましたよ」。佐野は試合後、こう言って苦笑した。

 5回の第3打席までに本塁打、安打、二塁打を放ち、サイクル安打達成のチャンスは2打席あった。しかし、1点ビハインドの7回、2死一塁で迎えた第4打席は、中日2番手の左腕・橋本侑樹投手の前に右飛。9回1死一塁の第5打席では、守護神・松山晋也投手から四球を選び、宮崎敏郎内野手の同点犠飛、蝦名達夫外野手のサヨナラ中前打へと繋げたが、プロ10年目で三塁打が6本(2024年以降は0本)の佐野にとって、サイクル安打は少々ハードルが高かったようだ。

 一方、明大時代の同期、柳から先制ソロを含む3安打を放ったことは感慨深い。「何年たっても、柳、星(知弥投手=ヤクルト)との対戦は毎回楽しみです」と頬を緩めた。2016年、明大からプロ入りしたのは佐野を含め3人いるが、中日から1位指名された柳、ヤクルト2位指名の星に対し、佐野はDeNAの9位指名だった。そこから首位打者(2020年)、最多安打(2022年)のタイトルを獲得する好打者へ成長を遂げた。

 試合前の時点で、柳には今季5打数無安打に抑えられ、通算でも対戦打率.207(29打数6安打)と分が悪く、本塁打は打ったことがなかった。「大学時代はエースでキャプテンでもあった柳に、おんぶにだっこといわれてもしかたがありませんでした。そんな元チームメートから打てて、うれしいです」と、佐野は笑みを浮かべていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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