登録名を4度も変更「30過ぎのオッチャンが」 球団幹部がまさかの提案、実感する“効果”

西武、DeNAで活躍した後藤武敏氏【写真:編集部】
西武、DeNAで活躍した後藤武敏氏【写真:編集部】

後藤武敏氏の愛称「ゴメス」誕生秘話

 西武、DeNAで活躍し、現役時代に登録名を4度変更した後藤武敏氏がポッドキャスト番組「Full-Count LAB―探求のカケラ―」に出演。異色の愛称の誕生秘話と“名前を変える”ことに込めた覚悟を明かした。

 後藤氏は2015年に「後藤武敏G.」、2016年「後藤G武敏」、2017年「G.後藤武敏」、2018年「G後藤武敏」と現役の晩年は毎年のように登録名を変えた。「G」は「ゴメス」の頭文字で、DeNA移籍1年目、2012年のキャンプ中に愛称が誕生した。

 居残り練習に遅れて室内練習場に入ってきた松本啓二朗外野手が「ごめーんす」と発した。石川雄洋内野手が「おい啓二朗、後藤さんに『ごめーんす』はないだろ!」と後藤氏を巻き込んだ。直後に「ゴメスいいですね。後藤さん、ゴメスにしましょう」と突発的に提案し、呼ばれるようになったのが始まりだったという。

 ファンの間にも「ゴメス」の愛称が浸透すると、当時の球団幹部から「登録名に入れたら?」と提案。後藤氏は喜んで乗ったという。「30過ぎのおっちゃんが何やってんだって話なんですけど」と苦笑しつつ、「そのおかげで、ファンもゴメスで呼んでくれるようになりました」と振り返った。

 シーズンごとに「G」の位置を変えた理由は「シーズンが終わると話題がなくなるじゃないですか」。契約更改後の会見で新たな登録名を発表し、メディアやファンの関心を継続させる狙いがあったという。2018年に「.(ドット)」を外したのも意味があった。「2017年の『G.』の時は成績があまり振るわなかったんです。だから『あのドットにつまずいた』と。だから外しました」とユニークな理由を真剣な表情で明かした。

楽天・安田からも“改名”相談「絶対に変えた方がいい」

 遊び心だけでは終わらせない覚悟もあった。「結果が伴わなかったら、ふざけているだけになってしまう。名前を変えることで『やらなきゃいけない』という強い責任感が生まれました」。話題作りにとどまらず、自らを追い込む“覚悟”でもあったのだ。

 楽天のコーチ時代には安田悠馬捕手から登録名変更の相談を受け「絶対変えた方がいいよ」と後押し。今季から「ユウマゴジラ」を意味する「YG安田」となった。「自分をアピールするいいチャンスですし、伸び悩んでいる選手がガラッとイメージを変えて、自分を売り出すきっかけになるならいいことだと思います」と推奨した。

 自身は今でもファンから名前ではなく「ゴメスさん」と声をかけられるという。こだわりの愛称を育て上げたことは、ファンとの距離を縮める大きな財産になった。

(Full-Count編集部)

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