大谷翔平、24日“強行復帰”の是非 故障再発の危険性も…残り5試合に出場する意味

IL入りの大谷を最短で復帰可能となる23日に復帰させる見込み
【MLB】ドジャース 3ー1 ジャイアンツ(日本時間21日・ロサンゼルス)
果たしてドジャースの大谷翔平投手は、23日(日本時間24日)の本拠地・パドレス戦で復帰すべきなのだろうか。
デーブ・ロバーツ監督は20日(同21日)の試合前取材に応じ、右上腕に問題を抱える大谷の身体状態について「違和感と痛みには違いがある。100%ではないかもしれないが、1週間前より良くなっている」と説明。「痛みが全くないとは言えないが、プレー可能な程度の違和感だ」と語り、最短で復帰可能となる23日に負傷者リスト(IL)から復帰させる方針を明かした。
チームはすでに5年連続となる地区優勝を決めている。ポストシーズンのシード順位決めがあるとはいえ、レギュラーシーズンの残り試合はポストシーズンへの調整、“消化試合”の側面も帯びる。それでもあえて負傷再発のリスクを伴う時期に復帰へと舵を切る理由について、指揮官は「もちろん実戦形式の打撃練習を継続させ、打席での感覚を養わせる予定だ」と強調する。本番であるポストシーズンを見据え、実戦の打席で感覚を研ぎ澄ませることが最優先課題という判断だ。
しかし、負傷再発の危険性が完全に拭えたわけではない。「100%に戻ることは期待していない」というロバーツ監督の言葉が示す通り、完璧とは言えないコンディションでの出場には当然ながら慎重論も根強い。
それでも指揮官が早期復帰を促す背景には、短期決戦ならではのシビアな戦いがある。「ポストシーズンのすべてのイニングがハイレバレッジ(重圧のかかる局面)だ」と指揮官が語る通り、ぶっつけ本番での1打席の狂いが命取りになりかねないからだ。
「自分たちの運命は自分たちでコントロールできる立場にある」と自信をのぞかせるロバーツ監督。23日からのパドレス戦で復帰できれば、レギュラーシーズン残り5試合で大舞台へ向けた仕上げを行える。単にグラウンドへ戻るだけでなく、本番でチームを勝利に導く結果を残せるかが問われている。
不安を残したまま強行復帰させるリスクを取るのか、それとも完全回復を待つべきなのか――。思えば、2024年のワールドシリーズでは第2戦で左肩を亜脱臼しながらも強い覚悟で出場を続け、チームを世界一へと導いた。
ワールドシリーズ3連覇となれば、1998~2000年のヤンキース以来で今世紀初の偉業となる。歴史に名を刻む千載一遇のチャンスを前に、ただただ大谷の無事と復活を祈るばかりだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)