怒りのグラブ投げから6日…スクーバルが貫禄の12勝目 指揮官は手放し称賛「最高だ」

7回75球で10奪三振3安打無失点、12勝目を挙げた
【MLB】ドジャース 2ー0 ジャイアンツ(日本時間26日・サンフランシスコ)
ドジャースのタリク・スクーバル投手は25日(日本時間26日)、敵地のジャイアンツ戦に先発し、7回を3安打無失点、10奪三振の好投で今季12勝目(7敗)を挙げた。防御率2.72。チームは完封勝ちで連敗を2で止めた。
前回19日(同20日)の本拠地ジャイアンツ戦では5回8安打4失点の乱調。制球に課題を残し、グラブや帽子を壁に投げつける怒りを見せた。「ボールの精度に納得がいっていなかった」と不満を見せていた左腕だったが、この日は立ち上がりから見違えるような投球を披露。最速100.0マイル(約161キロ)の直球を軸にストライクゾーンを果敢に攻め立て、初球ストライクを次々と奪うテンポの良さでジャイアンツ打線を寄せ付けなかった。
試合後、スクーバルは「(好投の一番の要因は)投げ切ることができたことだ。今日は多くの球がゾーンに入っていた。実際に空振りのほとんど(がストライクにいったコースだった)。それができれば良い結果につながる」と納得の表情で振り返った。
圧倒的な球威で押す展開にも「『力で圧倒した』なんて言葉は使わないよ(笑)。良い見出しになっちゃうからね。ただ攻めの姿勢を崩さず、打つのが難しいコースに投げ込んだ」と謙虚に語ったが、初球ストライクを量産した制球力には強い手応えを口にした。「積極的にストライクを投げ込むことは、自分の投球の鍵だし、自分らしさを作っている部分だと思う」とうなずいた。
7回75球で投げ切る快投。ロバーツ監督は「最高の登板だった。全ての球種が機能し、打者に果敢に向かっていって素晴らしい仕事をしてくれた。制球も良く、非常に効率的だった。本当に見事な投球だった。1週間足らずで同じチームと対戦し、これほどのピッチングを見せたのは実に素晴らしい」と手放しで称賛した。
この日がレギュラーシーズン最後の登板。いよいよポストシーズンが始まる。「月が変わりプレーオフが始まれば過去の数字は関係ない。どの登板も同じスタンスで、チームを勝利に導く位置に置くだけだ」と浮かれる様子はない。2度のサイ・ヤング賞に輝いた左腕の視線は、その先の頂点へと向けられていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)