大谷翔平はイチローの足跡を「どこまでたどれるか」 米経済誌が特集記事
元AP通信のベテランスポーツ記者が長文を寄稿
投手としては右肘に新たな靭帯の損傷が発見されながらも、打者として活躍を続けるエンゼルスの大谷翔平投手が、早くもイチローの“後継者”として期待されている。米経済誌フォーブス電子版が、「オオタニはイチローの示す模範例をなぞることができるか」という長文の特集記事を掲載。MLBに挑戦した日本人選手の名を多数出しながら、その中でも大谷は断然の実績を持つイチローの道をたどるべき選手だと示した。
記事では、イチローの残した数々の数字(シーズン最多安打262本、史上2人目の新人王とMVPの同時受賞、首位打者2回、オールスター&ゴールドグラブ10回、オールスターでのランニング本塁打&MVP等)を挙げ、マリナーズ球団の役職(会長付特別補佐)に就いたことにも言及しながら、「日本人として初めて殿堂入りするだろう」と予想。「イチローの名前は、常にメジャーリーグで成功した日本人選手のリストのトップにある」としている。
さらにイチロー以下、良くも悪くもMLBに名を残した日本人選手として野茂英雄、松井秀喜、ダルビッシュ有、松坂大輔、黒田博樹、上原浩治、大家友和、長谷川滋利、斎藤隆、岩隈久志、佐々木主浩、城島健司の名前を列挙。最後に、大谷について「1919年のベーブ・ルース以来、誰も成し遂げていないことを達成した」と紹介した上で、「1シーズンが終わらないうちに、オオタニはすでにメジャーリーグに挑戦した最高の日本人選手の1人として格付けされている」と記し、現時点ですでに大谷はイチローの後継者となり得る存在だという見方を記している。
1969年から最近までAP通信のスポーツ記者をつとめ、38冊の著書がある筆者のダン・シュロスバーグ氏は「しかしながら、彼(大谷)がどのくらい長くイチローの足跡を辿っていけるかは、まだわからない」と記事を締めくくっているが、この記事自体が、大谷は日本人選手の中でもイチローに比肩できるほどのレベルにあるという前提で書かれたもの。規格外の活躍を見せる大谷に、世界的な経済誌であるフォーブスも熱い視線を注いでいる。
(Full-Count編集部)