巨人左腕が見逃さなかった“油断” DeNAベンチ落胆…4万2232人が驚いた超頭脳プレー

好投を見せた巨人・井上温大【写真:井上学】
好投を見せた巨人・井上温大【写真:井上学】

リクエスト要求のダルベックもファインプレー

■DeNA 2ー1 巨人(10日・東京ドーム)

 巨人は10日、東京ドームで行われたクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦でDeNAと対戦し、1-2で初戦を落とした。先発の井上温大投手は勝利投手とはなれなかったが、8回3安打、10奪三振の1失点と好投。2回には超頭脳プレーで本拠地をどよめかせる場面もあった。

「緊張感は変わらないですけど、やっぱ歓声とかが大きいので、いつもとは違う試合だというのは感じながら投げていました」

 1-1で迎えた2回だった。先頭の宮崎に中前打での出塁を許したが、次打者の古市へ初球を投げる直前、ふいに一塁へ牽制球を投じた。俊足ランナーを刺すようなクイックモーションではなかったが、37歳のベテランはまさかの“1球”に慌てて足から帰塁した。

 際どいタイミングで一塁塁審の判定はセーフ。これにダルベックが自軍ベンチへアピールし、リクエストでリプレー検証へ。結果は覆ってアウトとなると、4万2232人を飲み込んだ東京ドームはどよめきと歓声に包まれた。

 プロ14年目の宮崎はNPB通算2盗塁という少なさでも知られており、盗塁企画はまずないと考えていい場面。その走者が牽制でアウトとなった背景には、井上の冷静すぎる判断があった。

「多分、自分は牽制されないだろうっていうリードで小さかったので。相手も割り切っていたと思うので、引っかかりそうな牽制を自分で選択して、それができたのは良かったって思います」

 おそらく球場全体が予想だにしていなかったプレー。試合には敗れたが、勝っていれば間違いなく流れを変えた一瞬となっていた。今季、チームで唯一、規定投球回に到達し、初の2桁勝利(10勝)もマーク。経験と自信が生み出したビッグプレーだった。

【実際の様子】巨人・井上が東京ドームを唖然とさせた超頭脳プレー 球場も“ダマされた”一瞬

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