DeNA東克樹が完璧を求めない理由 驚異の88%…“計算できる”エースの原点、若手に授ける思考
CS初戦で粘投を見せたDeNA・東克樹【写真:井上学】CS初戦先発の大役…7回5安打1失点の粘投も勝ち負け付かず
DeNAの東克樹投手が10日、東京ドームで行われた「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージの巨人戦に先発し、7回5安打1失点無四球の粘投を見せた。勝ち負けこそ付かなかったが、初戦先発の大役を全うして勝利に貢献。「1点勝負の試合に持ち込めるようにというところで、しっかりとゲームを作ることができたので良かったと思います」と安堵した。
初回に牧秀悟内野手の左越えソロでいきなり先制点をもらったが、直後だった。先頭の吉川尚輝内野手に左越え二塁打を許し、1死三塁から泉口友汰内野手の一ゴロの間に同点とされた。それでも動じず、崩れない。「井上(温大)投手も非常にいい投手なので僕自身も粘りながら負けないように」と2回以降はゼロを並べ続けた。9回の度会隆輝外野手の一発による劇的勝利を呼び、相川亮二監督は「彼の投球がなければこういう結果もないので、本当にエースとして責任を果たしてくれました」と頭を下げた。
プロ9年目の今季、東はチームで唯一開幕からローテーションを守った。25登板で12勝(6敗)、防御率2.40は直近3年間と比べると悪い数字ではあるが、161回1/3を投げ抜き、4年連続2桁勝利&規定投球回を成し遂げた。「そこへの思いはめちゃくちゃあるので。なんとか粘ったという投球が目立ちましたけど、今年もイニング数を投げられたのは及第点かな」と胸を張る。
何よりも左腕の凄さは、クオリティスタート(QS=6回自責点3以下)が示す安定感だろう。25登板中QS達成は22度あり、両リーグトップの88%という驚異の数字だ。ハイクオリティスタート(HQS=7回自責点2以下)も9度(36%)達成している。背景には東なりの考え方があり、後輩たちにも伝えているのだという。
東が築き上げてきた投球のマインド【写真:井上学】「例えばSNSを見る子だったら考えちゃうこともあるじゃないですか」
東が長年エースとして君臨する理由【写真:井上学】「また来年イチから、もう一回ローテーションを掴まなきゃなという思い」
(町田利衣 / Rie Machida)