13ゲーム差、アドバンテージ2勝の圧倒的優位も油断禁物 鷹が誇る“対ハム刺客”と本拠地強者の正体

CS開幕投手が誇る防御率0.49の絶対的数字
みずほPayPayドームで14日から開幕する「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」(以下、パーソル CS パ)ファイナルステージ。パ・リーグ3連覇を果たした王者ソフトバンクと、ファーストステージを突破した3位日本ハムが3年連続で相対する。
今季の両チームのゲーム差は「13」。今季導入の新ルールによりソフトバンクに2勝のアドバンテージが付与され、最大7試合制、5勝先取で開催される。今季の対戦成績は18勝5敗2分とソフトバンクが大きく勝ち越している。3年連続となる日本シリーズ進出へ向け、ソフトバンクのキーマンとなる選手の対戦成績と本拠地成績を紹介する。
投手陣の対日本ハム成績を見ると、上沢直之は7試合で3勝0敗、クオリティスタート(QS)6回、防御率2.20と好相性を誇る。また、ファイナルステージ初戦に先発するリバン・モイネロは、3試合すべてでQSを記録し2勝1敗、防御率1.33と圧巻の投球を見せている。モイネロが今季喫した唯一の黒星も日本ハム戦だが、8回2失点(自責1)と内容は崩れていない。本拠地では3戦3勝、防御率0.49と驚異的な数字を残している。
一方で、今季10勝以上を挙げた先発陣のうち、大津亮介、松本晴、前田悠伍の3人は対日本ハムの防御率が4点台と苦戦した。前田悠は2度目の対戦で7回5安打無四死球無失点で白星を挙げたものの、ほか2試合では計8回7失点と打ち込まれた。松本晴は4月の対戦で3回途中5失点と崩れたが、それ以降は粘りの投球で3勝をマーク。本拠地では7勝を挙げ防御率2.13と好成績を収めている。なお、大津は右肩コンディション不良で離脱しており、CSでの登板は微妙な状況となっている。
リリーフ陣では、松本裕樹と津森宥紀がともに日本ハム戦で10試合以上に登板し、防御率0.00と完璧に抑え込んでいる。ダーウィンゾン・ヘルナンデスも1敗を喫したものの防御率1.74をマーク。3投手ともに本拠地での防御率は1点台と安定感が際立つ。
ただ、ロベルト・オスナは8月に打ち込まれる試合が続き、対日本ハム防御率8.64。木村光も7度の対戦で3本塁打を浴びるなど苦しんだ。40登板で防御率1.74を記録したルーキーの鈴木豪太は、日本ハム戦でのWHIPが1.67、被打率.261とやや苦戦している傾向がある。
対戦打率4割超の相性抜群打者が牽引
野手陣では、牧原大成が日本ハム戦で打率.417、OPS.946と驚異的な打撃を見せている。さらに近藤健介、柳田悠岐、周東佑京、正木智也の4人も対日本ハムで打率3割以上を記録。周東を除く3選手は本拠地で打率3割超えをマークしている。
打撃2冠に輝いた栗原陵矢内野手は、日本ハム戦の打率こそ.221にとどまったものの、対戦チーム別で最多となる8本塁打。本拠地では打率.290、23本塁打、OPS.988と好成績を残している。
また、今季50試合以上100試合未満の出場選手では、柳町達と山川穂高が相性の良さを示した。柳町は打率.358、出塁率.400とコンスタントに安打を重ね、山川も開幕3連戦で2本塁打を放つなど打率.318、OPS1.074と存在感を放っている。
2020年以来となる日本シリーズ制覇を目指すソフトバンク。今季は勝率.783と日本ハムを圧倒したが、昨季の「パーソル CS パ」ファイナルステージは最終戦までもつれ込む接戦だっただけに油断は一切許されない。アドバンテージ2勝を得た優位性を活かし、堅実な戦いで3勝を積み重ねてパ・リーグ覇者として日本シリーズの舞台へ進めるか注目が集まる。
(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)