選手への言葉控える「不信感につながる」、オーナーにまさかの“指示” 中日・工藤監督の発言に変革の予感

中日の新監督に就任した工藤公康氏【写真:黒澤崇】
中日の新監督に就任した工藤公康氏【写真:黒澤崇】

憧れた選手は?「たぶん私のことよく知らないと思うんですけど」

 中日の工藤公康新監督が15日、名古屋市内のホテルで就任会見に臨み、目指すチーム作りなどについて熱く語った。約40分間の会見では、随所に“工藤節”が炸裂。忖度のない素直な発言も多く、早速改革カラーが鮮明となった。

 ベテラン選手へのメッセージを求められると「今日この会見の場でベテランの選手にメッセージを言うのは失礼かなと思っていますので、ちゃんとお会いして直接しっかり伝えていきたいと思います」と発言を控えた。会見中、何度もコミュニケーションの大切さを説いた新指揮官らしく「誰かを介して伝わると言葉が変わってしまってミスコミュニケーションや不信感につながることもあるので、直接伝えたいと思っています」と自らの意思を述べた。

 本格的な新チームの始動となる来季の春季キャンプの重要さについて聞かれた際には「春のキャンプだけが大事なのではなく、大事じゃない時期など一瞬もありません」と強調。「オフではなく秋こそが来季のスタート。。選手が1年でも長くプレーできるように自分たちが何ができるかが大事で、無理に強制するのではなく、コミュニケーションを取りながら『やればできる』という思いになってもらうことが大切だと思っています」と熱っぽく言葉を紡いだ。

 工藤氏は愛知県生まれで、名古屋電気高(現・愛工大名電高)出身。「久しぶりに名古屋に住むことになりますが、楽しみにしていることは?」と問われると、真顔で「ないです」と即答。「(名古屋に)戦いに来たというより、選手の能力を伸ばして試合で結果を残すために来ましたので、24時間365日野球のことを考え、勝つために何をすればいいかをしっかり考えていきたいです」と話した。

「子どものころに憧れた選手」という質問には「たぶん私のことよく知らないと思うんですけど、子どもの頃は野球が嫌いでした。だから憧れた選手はいないんです。すいませんね」と笑いを誘った。フォトセッションでは、大島宇一郎オーナーと加藤宏幸球団社長と3人で手を重ねた際、重ねる順番を“指示”。これには大島オーナーも大きく表情を崩した。

 いきなり工藤カラーを全面に出しながらも、「監督は中間管理職」と言い、選手らの思いとフロントの意向をすり合わせていく役目を明確にした。発せられた言葉ひとつひとつからも、すでに変革の予感が漂っていた。

(Full-Count編集部)

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