松井秀喜新監督、33分間で語った熱い「ジャイアンツ愛」 直立挨拶、震えたマイク…一問一答

会見に臨んだ巨人・松井秀喜新監督(右)【写真:黒澤崇】
会見に臨んだ巨人・松井秀喜新監督(右)【写真:黒澤崇】

山口オーナー「松井新監督に託し、総力をあげて強い巨人復活を」

 巨人・松井秀喜新監督の就任会見が23日、東京都内で行われた。背番号「90」をつけて戦う松井新監督は、恩師の長嶋茂雄さんへの思いや巨人への思いなどを語った。直立しての冒頭の挨拶や、終了後の会見場が温かい拍手に包まれるなど、人柄あふれた“33分間”の会見。主な一問一答は以下のとおり。

山口寿一オーナーの挨拶
「今日はお集まりいただきましてありがとうございます。読売ジャイアンツの新しい監督は松井秀喜監督となりました。背番号は90番です。契約の年数は3年となります。チームを松井新監督に託して、球団の総力をあげて強い巨人の復活を目指します。ジャイアンツは30日から秋季練習を始めます。松井新監督には30日から指揮をとってもらうつもりです」

松井秀喜監督の挨拶
「皆様こんにちは。来季よりジャイアンツの監督に就任することになりました松井秀喜です。私はジャイアンツで高校を卒業してから10年間プレーしました。その間、長嶋茂雄監督のもと指導をいただき、自分なりに精一杯頑張り、成長してきたつもりです。

 今日ここに来るとき、今から24年前、自らの意思でジャイアンツを去るときのことを思い出していました。あの日は、全く笑顔を出すことができませんでしたが、今日は満面の笑顔で自分の故郷に戻ってきたつもりです。

 私は指導者の経験は、ほぼありません。そこが私は12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています。まず、そのことを自覚し、選手に伴走し、一緒に成長していきたいと思っております。

 そしてジャイアンツはV9以降、日本一連覇もおそらくないと思います。本当の意味での黄金時代はV9以来来てないと私自身は思っております。これからジャイアンツの新たな黄金時代が訪れるよう今日ここから、スタートしていきたいと思っております」

背番号は「90」に決定、この番号に決めた理由は?【写真:黒澤崇】
背番号は「90」に決定、この番号に決めた理由は?【写真:黒澤崇】

横浜高・織田の1位指名は「全く知りませんでした」

――監督の打診を受けた際の心境は。
「正直、嬉しいというのが実感です。やはりジャイアンツというのは、私にとってはね、どこにいても心の中にジャイアンツがあったんです。

 実際、引き受ける時は悩みました。まず生活がアメリカの方にあります。家族も向こうにいます。何よりも大切なのは私にとっては家族ですので、家族の後押しがないと、ここに来ることはできなかったと思います。しかし後押しを受けて、ここでやっぱり自分自身立ち上がったという気持ちです」

――長嶋さんとの約束は監督だったのか。
「お亡くなりになられて、弔問にいった直後だったんです。自分の発言によって、いろいろな憶測が飛び、当時のチームにすごい迷惑かけたと思ってます。言うべきじゃなかったと思っております。ということで、私の中では自主撤回しておりまして。皆さん、ご自由に考察してください(笑)」

――織田(横浜高)を指名した昨日のドラフトを見て。
「私はどの選手を指名するかということは全く知りませんでした。びっくりしました、自分も。それが正直なところですね。私は来年から1軍監督ですが、戦力的にですね、育成に全振りしてですね、とっても、清々しい気持ちでございます。

 世界一のピッチャーになる可能性のある選手と、もしかして契約できるかもしれないというチャンスで久しぶりにですね、ドラフト会議を見てジャイアンツでゾクッとしました」

――背番号90の理由は。
「長嶋監督は引退直後に選手から監督になられ、つけた番号だと承知しております。第1次長嶋監督時代、6年間、日本一には、なれていないと思います。おそらく、“選手・長嶋茂雄”がいない巨人軍で大変苦労され、またその反面、大きな情熱で若い選手たちと、えー、向き合ったと思っております。私もその気持ちを引き継いでいきたいというのが一番です。

 そして、長嶋監督は昨年89歳でお亡くなりになられました。今年90歳だった。その年に90番をつける。それも一つの理由です。私の現役時代の背番号は55番でした。私の中では55番をつけてしまうとですね、自分自身も、また当時を知るジャイアンツファンの皆様もですね、昔のノスタルジーに浸るというか、そういう感じになってしまうんじゃないかなという気持ちがありました。

 で、私、実は現役最後の時代35番をつけてたんですよね。足すと90になるんです。これからね、新たなスタートを切るには90番が一番ふさわしいのだという気持ちで、いくつかの要素で選ばせていただきました」

会見後には一礼で退席、人柄が垣間見えた会見だった【写真:黒澤崇】
会見後には一礼で退席、人柄が垣間見えた会見だった【写真:黒澤崇】

長嶋さんからの“エール”は「遅いよ、じゃないですかね」

――長嶋監督を参考にする部分は。
「無理です。私は長嶋茂雄にはなれません。まずそのことを自分自身、理解しないといけないと思います。そのように見てくださるファンの方もいるかもしれないですけど、やっぱり長嶋さんは長嶋さんなんですよ。自分は自分のできることにしっかり集中してやっていきたいと思います」

――今の松井氏監督に長嶋がエールをかけるとしたら。
「『遅いよ』じゃないですかね(笑)。だいぶこの瞬間を楽しみにしてくださっていたと思います。ただ、いつまでも楽しみな気持ちで、その楽しみ生きがいにして、いつまでも元気にいてほしいという気持ちも半面ありました『遅い』ですね、はい」

――家族からどんな後押しを。
「まあ、あんまり家族のことを詳しく言うのもあれなんで、とにかく背中を押してくれました。それだけです。はい。それがないとここにはいません」

――覚悟が決まった瞬間は。
「それは、今の質問と似ているかもしれないですけど、やはりそれがないと、ここには来れなかったです。あとは、やはりジャイアンツに対する愛が最後の全てを上回ったんだと思います」

――コーチ陣について。
「球団の方とこれから話し合って決めたいと思います。まず一番最初の大事な作業だと思っております。現時点であの、1人に声をかけております。それだけです。それ以外のことは何も決まってません」

(Full-Count編集部)

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