「532億円」ド軍を“公開処刑” 両軍合算でも157億円及ばず…格差破壊した貧乏2球団

  • MLB
  • 2026.10.24
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】

ワールドシリーズはレイズとブルワーズの顔合わせとなった

 大金を投じなくとも、頂点へとたどり着く道はある。ワールドシリーズ(WS)は、レイズとブルワーズの顔合わせとなった。米球界屈指のスモールマーケット球団同士による激突に、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「球界の大金使いたちを負かす完璧な青写真を実行した」と特集。資金力に劣る2球団がメガクラブを撃破した背景にある、クレバーなチーム編成を称賛した。

 同誌によると、年俸総額がMLB全体で下位(16位以下)に沈むチーム同士がワールドシリーズで激突するのは、1991年のツインズ対ブレーブス以来、35年ぶりの快挙だという。今季の年俸総額を見ると、ブルワーズは1億4620万ドル(約229億円)でメジャー19位。レイズに至っては、わずか9560万ドル(約150億円)で全体28位と、下から数えたほうが早い規模だ。

 驚くべきはその合計額である。両チームを足し合わせた年俸総額は2億4180万ドル(約379億円)となり、これはMLB全体の「8位相当」にしかならない。さらに、ブルワーズがナ・リーグ優勝決定シリーズで下した常勝軍団ドジャースの年俸総額(3億3930万ドル=約532億円)と比較すると、2チーム分を束ねてもドジャース1球団の総額に1億ドル(約157億円)近く及ばない計算になる。

 ロースターを見渡しても、年俸1200万ドル(約18億8200万円)を超える高給取りは、ブルワーズの主砲クリスチャン・イエリッチ外野手ただ一人。その強さを支えているのが、徹底したデータ活用とスカウティングの賜物だ。実績あるスター選手であっても市場価値が最高潮に達したタイミングでドライにトレードへ出し、常にチームの鮮度とデプス(選手層の厚さ)を保ち続けてきた。

 戦術面でも明確なアイデンティティを持つ。「一発攻勢」に依存せず、出塁能力、走塁、守備、そして緻密な投手リレーを武器に、白星を積み上げる野球を体現。同誌は「優勝にお金は関係ない、ということを証明するわけではない」と前置きしつつ、「この2チームは、チャンピオンリングを狙えるチームを作る方法は決して一つではないということを球界に証明してみせた」と結んでいる。

(Full-Count編集部)

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