4年で“半壊”…巨人ドラフトの悪夢 阪神の“外れ”が大成功、クジ運が招いた誤算

3位・田中千は人的補償で楽天へ…門脇、船迫ら下位指名組は戦力に
巨人は25日、2022年ドラフト1位の浅野翔吾外野手に自由契約を通知したと発表した。今月5日には同2位の萩尾匡也外野手にも通知。3位の田中千晴投手は今年1月、人的補償で楽天に移籍している。上位で迎えた3人が、入団から4年までに相次いで転機を迎えた。
2022年10月20日、高松商で高校通算68本塁打を放った浅野に、巨人と阪神が1位で競合した。原辰徳監督(当時)が当たりくじを引き、巨人の抽選連敗を11で止めた。その後、巨人は慶大の萩尾を2位で指名。上位2枠で右の強打者をそろえた。一方、浅野を逃した阪神は、外れ1位で中大の森下翔太外野手を獲得した。
浅野は1年目から1軍で本塁打を放ち、2024年は40試合で打率.240、3本塁打をマークした。しかし、今季は9試合で打率.185、1本塁打。2軍では62試合で打率.322、6本塁打を残したが、1軍定着には至らなかった。まだ21歳。自由契約の通知は退団の確定ではないが、4年目で来季の契約を見直すことになった。
萩尾は慶大4年秋に東京六大学リーグの3冠王に輝いた。プロ2年目の2024年には56試合に出場したが、昨季は9試合、今季は7試合に減少。1軍では6打数無安打に終わった。4年間の通算成績は83試合で打率.191、2本塁打。大学時代の打棒を1軍で発揮できず、浅野とともに自由契約の通知を受けた。
国学院大から3位で入団した田中千は、1年目に30試合に登板した。だが、2024年は3試合、昨季は1軍登板なし。今年1月、FAで巨人に加入した則本昂大投手の人的補償として楽天へ移った。巨人での在籍は3年間、1軍登板は計33試合だった。
もっとも、下位指名からは1軍を支える選手が出ている。4位の門脇誠内野手は入団から2年続けて120試合以上に出場し、今季も71試合でプレーした。5位の船迫大雅投手は3年連続で50試合以上に登板。今季は50試合で18ホールド、防御率2.29を記録し、救援陣を支えた。
一方で浅野の抽選を外した阪神では、森下が球界屈指のスラッガーに成長した。1年目から10本塁打、昨季は23本塁打を放ち、今季は全143試合で打率.292、35本塁打、84打点。3月のWBCにも侍ジャパンに選出された。萩尾と同学年の大卒外野手は、通算84本塁打を積み上げている。高卒の浅野とは単純比較できないが、巨人が上位2枠を使って迎えた外野手は、いずれも1軍の定位置をつかめないまま4年を終えた。
(Full-Count編集部)