大量14人戦力外も…鷹に迫る“血の入れ替え” 期限まで3日、向き合う「71」の現実

永井本部長は総数拡大の方針も「入れ替わりは当然あります」
ソフトバンクは26日、秋広優人内野手、岩井俊介投手ら14選手に来季の契約を結ばない旨を通達したと発表した。22日のドラフトでは支配下9人、育成15人の計24人を指名し、来季へ向けた“血の入れ替え”が進んでいる。ただ、大量通告を終えても、新人の受け入れや今後の補強まで見据えれば、支配下枠に余裕が生まれたとは言い切れない。
今回、通告を受けた14人のうち、支配下選手は秋広ら6人で、残る8人は育成選手だった。NPB公示上の支配下70人から、この6人に加え、今季限りで引退する中村晃内野手、すでに戦力外となった大江竜聖投手を差し引くと、既存選手は62人となる。14人への通告が、そのまま14枠の空きにつながるわけではなく、新人を迎えるための枠は計算上、8人分にとどまる。
ここにドラフト指名の9人全員が加われば、支配下の上限70人を超える「71人」となる。もっとも、9位の米ペンシルベニア州立大・佐藤幻瑛投手は米挑戦の意向が強く、今オフの加入を前提にはできない。それでも、ほかの契約変更がないまま残る8人が入団すれば上限に達し、新たな補強や育成選手の昇格に充てる枠は埋まってしまう。
一方で、球団が目指しているのは、単純な選手数の削減ではない。永井智浩編成育成本部長兼スカウト部部長はドラフト後、「少し総数は増やそうかなと思っています」と説明していた。背景にあるのは、4軍制を生かした育成環境の充実だ。人数がぎりぎりでは、3軍の試合から選手を外し、特定の課題に集中して取り組む期間を設けにくい。実戦を重ねる選手と、練習に専念する選手を柔軟に振り分けられるよう、人数に余裕を持たせる狙いがある。
永井本部長が「その選手にベストな育成プランを組めるような形で育成したいなと」と語ったように、大量指名には個々の成長を後押しする意図がある。ただし、現在の選手全員に新人を加える構想ではなく、「当然その全部プラスになるとすごい人数になるので、入れ替わりは当然ありますけど」とも明言していた。
今後の契約や移籍でも人数は変わるため、「71人」という試算が、そのまま追加の戦力外通告を意味するわけではない。それでも、新人加入後の陣容を考えれば、今回の大量通告だけで枠のやり繰りが完結したとは言い難い。第2次通告期間の期限となる30日まで、27日時点であと3日。日本シリーズを戦うソフトバンクは、今季の頂点を目指すと同時に、来季以降を担う戦力をどう整えるかという判断にも向き合っている。
(Full-Count編集部)