177億円の“韓国の至宝”にトレード説 平凡な「105」でも…背景にある複雑な事情

2023年12月に6年1億1300万ドルで移籍
ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手に今オフのトレードの可能性が浮上している。2023年12月、ポスティング移籍したアジア人野手では最高額となる6年1億1300万ドル(約177億円)の大型契約で移籍したものの、3年間の成績はいまひとつ。MLB公式や地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」が、チームの外野過剰にともなう補強策の一環としてトレード候補に挙がる現状を伝えている。
今季は打率.276、10本塁打、57打点、12盗塁でキャリアハイを更新したものの、OPS+は105と平均をわずかに上回る程度にとどまった。前半戦の88試合で打率.302と好調だったが、シーズン最後の55試合で打率.236と失速し、右翼へのコンバート後も守備面での苦戦が目立った。イ・ジョンフ自身も「ある意味、ジェットコースターのようなシーズンだった」と不調の波を振り返っている。
外野手が過剰に多い現状からイ・ジョンフにトレードの可能性が浮上する一方で、放出へのハードルは高い。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は、イ・ジョンフを「おそらく最も明白なトレード候補」と指摘。ただし、韓国中のファンの支持を集める選手だけに、トレードが実現するかは不透明だとの見方も示している。また、MLB公式のマリア・グアルダード記者は、2027年には2300万ドル(約36億円)近い年俸が控え、2029年までの契約には来季終了後のオプトアウト権も含まれることから、引き受け先を見つけるのは容易ではないと指摘。さらに、球団トップのユニホーム売り上げを誇る人気や、韓国市場開拓への貢献もトレードを難しくする要因になり得るとしている。
メジャーでのさらなる成長を誓うイ・ジョンフは「来年に向けて大きな鍵になるのは、安定感だと思う」と強い意志を口にした。続けて「個人としても、チームとしても、安定感があれば、それが自然と大きな勝利につながると思う。まず自分自身が安定したプレーをすることから始まると感じている。とにかくチームに大きく貢献したい」と前を向き、主軸としての真価発揮を見据えている。
(Full-Count編集部)