山本由伸超えの「152.8&158」 西武20歳の衝撃数値…共通点に見える大ブレークの“可能性”

篠原響は46登板で31ホールド…直球の平均球速はリーグ日本人救援投手5位
西武・篠原響投手が飛躍のシーズンを過ごした。1年目の昨季は先発として2軍で8勝を挙げ、今季はリリーフで開幕1軍入り。46登板で防御率2.22、チームトップの31ホールドをマークした。
身長178センチと大柄とはいえない体格、高卒2年目にリリーフで活躍した姿は山本由伸投手(現ドジャース)を彷彿とさせる。篠原自身も将来的には先発を目標に掲げており、山本のように球界を代表する投手へと飛躍する日をファンも心待ちにしている。今回は20歳右腕の今季をデータで振り返る。
篠原の一番の武器は直球だ。投球割合の半数以上を占め、今季のパ・リーグ日本人救援投手で5位の平均球速152.8キロを記録した。ランキングの上位4人(ソフトバンク時代の尾形崇斗=現DeNA、西武・甲斐野央、羽田慎之介、日本ハム・齋藤友貴哉)はいずれもプロ5年目以上。体づくりの途上にある篠原は今後、さらなる球速アップが見込まれる。
武器は直球だけではない。投球割合が直球に次ぐスライダーとチェンジアップも、被打率1割台。奪空振り率も両球種ともにリーグ平均を上回っており、決め球として機能した。直球と変化球を高い精度で操ることで、投球イニング数を上回る奪三振数(44回2/3で50奪三振)を積み上げた。ただ、課題もあった。6月までは防御率1点台だったが、7月以降の防御率は3.54、与四球率は5.75と、制球面で苦しんだ。
山本と共通点の多い篠原。今季の直球の平均球速152.8キロ、最高球速158キロはいずれも山本の2年目を上回る(山本は平均149.4キロ、最速154キロ)。山本は3年目の2019年に先発に転じ、オリックスのエースへと成長した。
将来的な先発再転向を見据える篠原にとって、長いイニングを投げても球速を維持できるかは大きなカギとなるだろう。山本は先発でも平均球速を伸ばし、渡米直前の2023年では153.0キロだった(最速159キロ)。篠原が先発に挑戦するとき、直球がどう進化するかにも注目したい。
(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)