巨人・松井監督「パッ、パッ、パーン」 指導法はミスター流…若手選手に大好評「動作も加えて」

秋季キャンプで巨人・増田陸(左)に指導を行う松井秀喜監督【写真:井上学】
秋季キャンプで巨人・増田陸(左)に指導を行う松井秀喜監督【写真:井上学】

秋季キャンプ第2クール初日で本格指導を解禁

 巨人の松井秀喜監督が3日、ジャイアンツ球場で行われた秋季キャンプで本格的な指導を解禁した。第2クール初日となったこの日、身ぶり手ぶりを交えながら精力的に若手選手へ助言。かつて恩師・長嶋茂雄終身名誉監督が多用した「パッ」「パーン」といった独特の擬態語や感覚的な表現を自らの指導にも生かし、若手たちから早くも納得と感銘の声が上がった。

 松井監督はフリー打撃などで鋭い視線を送り、選手たちからの質問にも丁寧に呼応。「選手みんなそれぞれ課題を持っているでしょうから、聞かれた時に納得してもらえる答えを用意したいなと」と語り、「いろいろ話すと、どういうことを意識しているか、どういうふうに考えているかがよく分かる」と対話の大切さを説いた。

 その教えは直感的かつ本質的。恩師の長嶋茂雄さんを彷彿とさせる指導だ。小濱は「『パッ、パッ、パーン』っすね、今日言われたのは」と笑顔で明かす。「最初ゴムに例えてくださって、引いてパーンと離した方が強くなるけど、体の流れでやってると飛ばないじゃないですか、という例え方をされた。動作も加えてだったのでより分かりやすかった」と感謝しきり。「生まれる前ぐらいにめちゃくちゃ活躍されていた方。遠すぎる存在で話しかけるのもおこがましいくらいになると思うんですけど、ああやって話しかけてくれるとこっちからも行きやすい」と指揮官の歩み寄りに目を輝かせた。

 同じように手応えを口にしたのが増田陸だ。今季苦しんだ左投手への対応について助言を仰ぎ、「ゴムを最大限に引っ張った状態から『パン!』って回れたら一番いいと言われた」と振り返る。「今までは体全体を使って振っていたけど、そうじゃなくて止まった状態でその場で『パン!』って回れる力。これ習得できたらだいぶ打撃の幅が広がる」と新境地に自信をのぞかせた。

 自らの指導法について松井監督は「子どもの時から今日までに蓄積されたもの。アメリカだけではないです」と語る。若き日にミスターと二人三脚でバットを振り込み、感覚を研ぎ澄ませてきた日々の蓄積が、今度は指導者として次の世代へと受け継がれている。

 11月3日は奇しくも「ゴジラの日」。「貴重な情報ですね。覚えておきます」と報道陣を笑わせた指揮官が、恩師直伝のリズムと感覚を宿した“松井流”で若手の眠る才能を呼び起こしている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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