甲斐放出→巨人が直面する「4」 気になる松井監督のタクト…異例の中学生指名も、他球団と異なる選択

巨人・松井秀喜監督【写真:荒川祐史】
巨人・松井秀喜監督【写真:荒川祐史】

大城、岸田ら主力は残る…20代は山瀬だけ、ドラフトの捕手指名は育成2人

 甲斐拓也捕手の楽天への金銭トレードが決まり、巨人の支配下捕手は4人となる見通しだ。今秋は郡拓也捕手にも戦力外を通告し、大城卓三、岸田行倫、小林誠司、山瀬慎之助が残る。仮に1軍で捕手を3人登録すれば、2軍以下に残る支配下捕手は1人だけ。ドラフトで指名した捕手も育成の2人で、故障や不調による入れ替えにどう備えるかが課題となる。

 今季の1軍での捕手出場は、大城が91試合、岸田が51試合、小林が20試合だった。甲斐は8試合にとどまっており、中心を担った捕手が抜けたわけではない。ただ、甲斐はファームでは38試合でマスクをかぶっていた。1軍での出番は少なくても、必要に応じて昇格させられる経験豊富な捕手を失うことになる。

 年齢構成にも偏りがある。11月5日時点で小林は37歳、大城は33歳、岸田は30歳。支配下で唯一の20代となる山瀬は25歳だ。今季はファームで78試合に捕手として出場した一方、1軍では9試合にとどまった。甲斐の移籍が決まった翌10月31日の取材では年齢層にも触れ、「僕が早く試合に出ないといけない」と語っている。

 他球団では、大学・社会人の捕手を指名する動きがあった。DeNAも益子京右、東妻純平との支配下契約を結ばないと発表し、既存の支配下捕手は同じ4人となるが、ドラフト6位でENEOSの神里陸を指名。中日も3位で亜大の前嶋藍、6位でヤマハの清水智裕を選んだ。いずれも支配下枠で、捕手の補充を図っている。

 対して巨人は、育成1位で大阪桐蔭高の谷渕瑛仁、同5位で川崎市立向丘中の関蓮太郎を指名した。14歳の関は4日に入団の意思を示し、3、4年後の支配下登録を目標に掲げた。来春は高校に通いながらプロ生活を始める方針だ。将来を見据えた指名であり、来季の1軍の欠員を埋める補充とは分けて考える必要がある。

 既存の育成選手を支配下に引き上げる選択肢もある。来季の育成選手保留者名簿には、坂本達也、松井蓮太朗、李健熙の3捕手が載る。坂本は今季、ファームで16試合に捕手として出場した。外部からの獲得だけでなく、こうした選手の昇格も、1軍に呼べる捕手を増やす手段となる。

 来季の陣容はまだ固まっておらず、現時点の4人だけでは捕手不足と安直に説明できない。甲斐の移籍が山瀬の出場機会につながれば、世代交代を進める好機にもなる。ただ、球団としてはその成長を待つだけでなく、離脱者が出た際の控えも確保したい。松井秀喜新監督で臨む2027年シーズンは、捕手のやり繰りも焦点の1つになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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