退団から4年…元巨人右腕、わずか28票差で“異例の転身” 40歳が掴んだ紙一重の勝利

エンゼルスや巨人でプレーしたマット・シューメーカー氏
2022年に巨人でプレーした元メジャー右腕のマット・シューメーカー氏が、米ミシガン州の地元教育委員会選挙に出馬し、劇的な当選を果たした。地元紙「デトロイト・ニュース」のトニー・ポール記者が4日(日本時間5日)付で報じている。わずか28票差という大激戦を制し、プロ野球界から地元の学校教育を支える立場への“転身”を遂げた。
同紙によると、シューメーカー氏は3日(同4日)に行われたサリーン地区教育委員会の委員選挙に出馬。ウォッシュトノー郡が発表した非公式の開票結果において、改選対象となった任期4年の3議席を争う5人の候補者のうち、6598票を獲得して3位に滑り込んだ。次点で落選となった4位のアフィファ・コリガン氏とはわずか28票差。まさに“紙一重”の勝利だった。
現在40歳のシューメーカー氏は妻のダニエルさんとの間に11歳以下の子どもが4人おり、全員が同地区の学校に通っている。近年は代用教員を務める傍ら、地元で野球やバスケットボール、アメリカンフットボール、サッカーといったユースチームの指導に尽力するなど、地域の子どもたちと深く関わってきた。
シューメーカー氏は9月に地元メディア「サリーン・ポスト」の取材に対し、「私が何よりも重視しているのは生徒たちです。私たちが行うすべてのことは、生徒たちの成長と成果につながるものであるべき」と語り、プロ生活で培ったチーム論を教育行政に持ち込む決意を明かしていた。
「優れたチームが成功するのは、人々が支え合い、全員に発言権があり、自分以上の大きな目標に向かって団結するときだと学びました。人を攻撃することなく意見を交わし、決定が下された後は協力する。成功する委員会とは、めいめいが個人の思惑を追う7人ではなく、サリーンの生徒にとって何が最善かを考える一つのチームであるべきです」
シューメーカー氏はドラフト外から這い上がり、2013年にエンゼルスでメジャーデビュー。翌2014年には16勝を挙げるブレークを果たした。エンゼルス時代の2018年には大谷翔平投手とも同僚としてプレー。メジャー通算46勝をマークしたのち、2022年に来日して巨人に加入した。ヒゲをたくわえた姿でもファンに親しまれたが、同年限りで退団していた。
(Full-Count編集部)