コリンズVSマドン ナ・リーグ優勝決定シリーズは親友監督対決にも注目

エンゼルス監督時代にマドンをヘッドコーチに招聘したコリンズ監督

 現在、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)で対戦中のメッツとカブスだが、実はメッツ・コリンズ監督とカブス・マドン監督は30年来の親友でもある。初めて知り合った時期は1980年代までさかのぼるが、互いを深く知るようになったのは、1996年オフ、空席となっていたエンゼルスの監督候補として面接を受けにいった時だったという。

 新監督の座を射止めたコリンズ監督は「長年マイナーリーグにいた人間として、傘下マイナーリーグから誰かコーチ陣に招聘することが重要だと思ったんだ」と、当時GMだったビル・バベシ氏に組織内でふさわしい人物を数名挙げてもらったところ、その1人がマドン監督だったという。

 後日コーチ陣の候補者と面接を行ったところ、マドン監督の「情報の整理能力、試合に向けての準備、考え方に心底驚かされたんだ」と振り返る。そんなわけで、一も二もなくマドン監督をベンチコーチとして招聘することにした。

「当時のベンチコーチは、監督にアイディアを提案する程度の役割。大きなアドバイスを提供する人はいなかった。だが、彼は違った。ちょうどコンピュータ時代に突入した頃で、ジョー(・マドン)はとても入れ込んでいた。だから、面接をした時に、この人だ!ってなったんだ」

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