メジャー初登板初勝利のヤンキース・田中将大を地元メディアも称賛 「素晴らしい幕開け」
ヤンキース投手コーチも評価
ヤンキースの田中将大投手が4日(日本時間5日)のブルージェイズ戦でメジャー公式戦初先発し、7-3で勝利を飾った。7回97球を投げ、1本塁打を含む6安打、無四球、8奪三振で3失点。打線も大量16安打と田中を援護し、今季初の連勝となった。
「うれしいです。前半はバタバタとしてしまった。徐々にリズムをつかめて、投げることができた」
試合後に安堵の表情を浮かべた田中は、辛口なニューヨークメディアからも高い評価を受けた。7年総額1億5500万ドルというゴールデンルーキーのデビュー戦は大きな注目を浴びていたが、ニューヨーク・デイリーニューズのヤンキース番記者、マーク・セインサンド氏は自身のツイッターで「乱調の出足の後、素晴らしい仕事を果たした」と田中の修正力を高く評価。また、ラリー・ロスチャイルド投手コーチも「理想的な出だしではなかったが、全般的に素晴らしい投球だったと思う」と及第点を与えている。
この日の田中は初回先頭打者のメルキー・カブレラ外野手にホームランを打たれており、米フォックススポーツは「マサヒロ・タナカから誰かがホームランを放つまで、さほど時間がかならなかった」との見出しで特集。メジャーデビュー戦で最初のバッターにホームランを許した日本人投手は2007年4月2日のレッドソックス・岡島秀樹投手(現ソフトバンク)以来、2人目となった。
田中自身が振り返るように、2回までに3失点を喫してしまったが、3回以降は立ち直り、2安打で切り抜けた。ジョー・ジラルディ監督の「100球程度投げてもらいたい」という期待通り、7回97球で勝利投手の権利を持ったまま降板。米ESPNも「素晴らしい幕開け」という見出しで田中の投球を報じ、尻上がりに調子を上げた田中を讃えた。
一方、イチロー外野手は7番ライトで2試合連続で先発。5打数3安打2得点と2戦連続マルチ安打の活躍で後輩の船出を完璧にサポートしていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count