ヤ軍サバシア、5600万の出来高捨てナイン守る 「ああすることが正しい判断」

ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】
ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】

ジャッジも敬意を表す「CCに対する敬意は絶対に変わることはない」

 ヤンキースのCC・サバシア投手が27日(日本時間28日)、敵地レイズ戦に先発し5回1安打無失点の快投で9勝目を挙げた。6回に報復死球と判断され退場となったが、50万ドル(約5600万円)を捨ててまでチームメートを守ったサバシアの“男気”が話題となっている。

 初回から好投を見せていたサバシアは6回のマウンドに上がった。11点リードと大量援護もあり試合は淡々と進むと思われたが6回の先頭スクレに死球を与えサバシアは退場となった。直前のヤンキースの攻撃でロマインが頭部付近にビーンボールを浴びたことで、報復死球と判断され退場となった。

 MLB公式サイトは「投球回に関する出来高を得るまで残り僅か2回のところで、CCが退場となる」と見出しを付け報じている。記事では6回のマウンドに上がったサバシアが残り2イニングを投げれば出来高50万ドル(約5600万円)を獲得できたことを言及。シーズン前に1年契約で1000万ドルの契約を結び、155イニング、165イニング、175イニング、185イニング投げるごとに50万ドルのボーナスがもらえるという内容だったこともレポートしている。

 出来高よりもチームメートを最優先させたサバシア。同サイトでは試合後に「金銭的なことを理由に決断することはしないよ。ああすることが正しい判断だと感じたんだ。(相手ベンチに向かって言葉を発した時に)何を言ったのかさえ覚えてないよ。単に怒鳴っただけなんだ」と語っている様子を報じている。

 メジャーではよく見られる死球合戦だが、サバシアが見せた“男気”はナインの心をがっちりつかんでいた。試合後にはジャッジが「CCに対する敬意は絶対に変わることはない。彼は常にチームメイトを守り、気を配っている。どんな状況であろうがね」と賛辞を送ったことを伝えている。

 さらに、ヤンキースのテレビ中継局「イエスネットワーク」のツイッターではロマインが「まず言いたいのは、CCはクラブハウスで誰よりも多くの尊敬を受けているということ。彼は僕たちのリーダーの一人で、競争心が強いんだ。彼がマウンドに立ってくれて、僕たちは嬉しく思っているよ」と語り、ナイン全員がサバシアを尊敬していることを明かしていた。

【動画】一触即発の雰囲気に球場が静まり返るも… 約5600万円の出来高を捨ててナイン守るヤ軍のサバシアの”男気”が話題に

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