最多勝の元Gマイコラスだけじゃない MLBで輝いた“逆輸入プレーヤー”たち

カージナルスで圧巻の活躍を見せたマイルズ・マイコラス【写真:AP】
カージナルスで圧巻の活躍を見せたマイルズ・マイコラス【写真:AP】

元西武のルブラン、元広島のブレイシアらも活躍

 レギュラーシーズンが終了し、ポストシーズンが始まったMLB。今季はヤンキースの田中将大投手やドジャースの前田健太投手に加えて、日本ハムから移籍したエンゼルスの大谷翔平投手が大活躍を収め、オリックスからダイヤモンドバックスに加入した平野佳寿投手も日本人の最多登板記録を塗り替えて活躍した。

 さらには、元巨人でカージナルスへと移籍したマイルズ・マイコラス投手はシーズンを通して先発ローテで大車輪の活躍を見せ、18勝をマーク。カブスのレスター、ナショナルズのシャーザーと並んで最多勝をマークし、日本球界からの“逆輸入プレーヤー”として、その活躍には米国内でも大きな注目を集めていた。

 ただ、今季メジャーリーグの舞台で活躍した“逆輸入プレーヤー”はマイコラスに限ったことではない。例えば、2015年に西武に在籍したウェイド・ルブラン投手。今季マリナーズに在籍した左腕は先発ローテを担い、32試合に投げて2桁勝利目前の9勝をマークした。大谷が在籍するエンゼルスとの試合でも先発しており、目にしたファンの方も多いだろう。

 2017年まで広島に在籍したライアン・ブレイシア投手は、今季108勝をマークして圧倒的な強さを誇ったレッドソックスの中で貴重なリリーバーとして活躍。34試合に投げて防御率1.60をマークし、ポストシーズンでの活躍も期待されている。元阪神の呉昇桓はブルージェイズで今季をスタートさせ、シーズン中にロッキーズに移籍。ロッキーズはワイルドカードゲームを制してナ・リーグ地区シリーズに進出しており、こちらもポストシーズンでの活躍が期待されている。

 過去3年間でNPB球団に在籍し、今季メジャーリーグの舞台に立った“逆輸入プレーヤー”は以下の面々となる。

元巨人 マイルズ・マイコラス(カージナルス)
32試合18勝4敗0セーブ 防御率2.83

元巨人 アドリス・ガルシア(カージナルス)
21試合17打数2安打0本塁打1打点 打率.118

元広島 ライアン・ブレイシア(レッドソックス)
34試合2勝0敗2セーブ 防御率1.60

元ヤクルト プレストン・ギルメット(カージナルス、ブルージェイズ)
カージナルス 2試合0勝1敗0セーブ 防御率22.50
ブルージェイズ 6試合0勝0敗0セーブ 防御率9.00

元ヤクルト トニー・バーネット(レンジャーズ)
22試合2勝0敗0セーブ 防御率2.39

元日本ハム クリス・マーティン(レンジャーズ)
46試合1勝5敗0セーブ 防御率4.54

元日本ハム アンソニー・バース(カブス)
16試合0勝0敗0セーブ 防御率2.93

元広島&DeNA マイク・ザガースキー(ブルワーズ)
2試合0勝1敗0セーブ 防御率63.00

元阪神 呉昇桓(ブルージェイズ、ロッキーズ)
ブルージェイズ 48試合4勝3敗2セーブ 防御率2.68
ロッキーズ 25試合2勝0敗1セーブ 防御率2.53

元西武 ウェイド・ルブラン(マリナーズ)
32試合9勝5敗0セーブ 防御率3.72

 特に投手でメジャーの舞台に立った選手が数多くいる。特にマイコラス、そしてルブランの活躍は特筆すべきもので、NPBでプレーする外国人助っ人のMLB球団の注目度もより一層高まりそう。今後、NPBを経てMLBで活躍する外国人助っ人が増えてもおかしくはなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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