西野朗氏がCS初戦始球式 異例の前日練習行い「1球投げてみたいと思っていた」

マウンドで投球練習をする西野朗氏【写真:藤浦一都】
マウンドで投球練習をする西野朗氏【写真:藤浦一都】

13日、ヤフオクDでのソフトバンク対日本ハム戦で登板

 クライマックスシリーズ・ファーストステージが13日から始まる。パ・リーグは2位のソフトバンクと3位の日本ハムが、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームでファイナルステージ進出をかけて戦うこととなるが、13日の第1戦では、6月のロシアW杯で日本代表をベスト16に導いた西野朗前監督が始球式に登場する。

 CS初戦前日となった12日、ソフトバンクは本拠地ヤフオクドームで全体練習を行った。約2時間ほどの練習が終わり、選手がロッカーへと引き揚げると、6月に日本を熱狂の渦に巻き込んだ西野氏がグラウンドへと現れた。球団関係者に案内されてマウンドへと登ると、感触を確かめるように、投球練習を繰り返した。

 初めて始球式を行うという西野氏。前日に実際にマウンドで練習を行って備えるのは異例と言えるが、「明日始球式をさせていただけるということで、前日、トレーニングを少し出来るということでさせていただきました。初めてマウンドに立ちまして、こういう世界でプロ野球が始まるんだなという感じました。1度も投げたことがないので、出来るだけいい準備を、と思いましたが、全くダメでしたね」とコメントした。

 「バッターさんに怪我させないように、あとはしっかり投げられればいいなと思います。憧れていましたし、1球投げてみたいなと思っていたので、こんなチャンスを頂いて本当に嬉しく思っていますし、全力で。やり直しがきかないものですから、1球入魂でさせていただきます」。ファイナルステージ進出をかけた最大3試合の短期決戦。日本中を歓喜させた日本代表指揮官が、一戦に花を添える。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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