連覇を狙う日本、初戦は南アに大勝発進 稲葉監督も満足「いい試合運び」

先制打を含む3打点と活躍した堀内謙伍【写真:Getty Images】
先制打を含む3打点と活躍した堀内謙伍【写真:Getty Images】

堀内は先制打含む3打点「優勝できるように」、先発・山崎は6回2安打無失点の快投

 野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」が19日(日本時間20日)、コロンビアで開幕した。大会連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」U-23代表はオープニングラウンドA組に入り、初戦で南アフリカと対戦。13-0で7回コールド勝ちを収め、白星スタートを切った。

 大会会場となったバランキージャはカリブ海に面しており、試合開始の午後3時の気温30度、湿度75%という蒸し暑い気候。だが日本は初回からコンスタントに得点を重ね、4本塁打を含む10安打。投げては先発・山崎颯一郎投手(オリックス)が南アフリカ打線を6回2安打5三振に抑え、三塁を踏ませぬ投球でチームに白星を運んだ。

 初回に堀内謙伍捕手(楽天)の中前2点適時打で先制すると、3回には安田尚憲内野手(ロッテ)の右翼線適時二塁打、堀内の中前適時打、さらに岸里亮佑外野手(日本ハム)の右越え2ランなどで5点を追加。4回にも主将の内田靖人内野手(楽天)の遊失の間に2点を追加し、5回には周東佑京外野手(ソフトバンク)が右越え2ラン。6回にも島田海吏外野手(阪神)が右翼フェンス直撃にランニング本塁打を放つと、内田も左越えソロ。最後まで攻撃の手を緩めず、7回コールド勝ちを収めた。

 稲葉篤紀監督は「初戦の緊張感もあったし、相手の戦力も分からない中でスタートしたが、先発の山崎が野手のリズムを作ってくれる非常にいい投球をしてくれた。初回に2死から先制点が取れ、チームとしていいリズムで試合ができた」と笑顔。試合前のミーティングでも「投手を中心に守りながら攻撃のリズムを作ろうという話をしていた」といい「その流れを作っていい試合運びができた」と、描いていた思い通りの展開でのコールド勝ちに目を細めた。

 先制打を含む3打点の堀内は「まずは先制点が欲しかったので、あそこで打ててよかった。最初はみんな硬かったが、あそこで1本打てたことで、みんなリラックスできた」と胸をなでおろし「これから先もあるので、1戦1戦しっかりやって、優勝できるようにしたい」と目を輝かせた。

 日本は明日20日(同21日)の台湾戦は、稲葉監督が近藤弘樹投手(楽天)とともに「先発の2本柱」と期待を寄せる種市篤暉投手(ロッテ)が先発予定。台湾はこの日の初戦でメキシコに1-2で敗れたが、指揮官は「試合を見たが、粘りもあるし、いい選手が多いので、新たな気持ちで臨んでいきたい」と、気を引き締めた。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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