岩隈争奪戦が過熱! ジャイアンツ参戦、ドジャースも「プッシュ開始」

去就が注目される岩隈、候補にジャイアンツ、ドジャース、マリナーズ

 マリナーズからフリーエージェント(FA)となっている岩隈久志投手の争奪戦が一気に過熱している。4日(日本時間5日)にドジャースからFAとなってた右腕グリンキーがダイヤモンドバックスと契約合意。今オフFA市場で目玉の1人である大物右腕の去就が決まったことで、状況が一気に動き出した。

 グリンキー争奪戦に敗れたジャイアンツはホワイトソックスからFAとなっていたジェフ・サマージャ投手を5年総額9000万ドル(約110億円)で獲得することで合意。メディカルチェック待ちの状況となった。

 だが、米FOXスポーツの名物記者ケン・ローゼンタール氏によると、昨年のワールドシリーズ覇者はさらなる先発投手の補強に動いている模様で、同記者は自身のツイッターで「関係者によると、SFジャイアンツは依然としてリーク獲得の可能性があり、岩隈のことも気に入っている。現時点ではトレード交渉はない」と速報している。

 グリンキーは6年2億650万ドル(約254億円)、年平均でメジャー史上最高の3442万ドル(約42億円)というメジャー史上最高額で決着。その争奪戦に乗り出していたジャイアンツはサマージャ獲得後も先発投手の実力者を獲得できる予算がある様子。岩隈とともに獲得候補とされているリークはオフに同球団からFAとなっており、今季は11勝10敗、防御率3・70。一方の岩隈も今季負傷で出遅れながら中盤以降は復調し、9勝5敗、防御率3・54で終えている。

 渡米4年で安定した投球を見せてきた日本人右腕にはドジャースも獲得に動き始めた。ローゼンタール記者は「関係者いわく、ドジャースが岩隈にプッシュ開始」とし、「岩隈に関してはSFジャイアンツ、マリナーズも争奪戦に参入の模様」とリポートしている。ドジャースはジャイアンツと同様、グリンキーを逃したことから他の先発投手の補強が急務となっている。

 マリナーズも岩隈との再契約を「プライオリティ」(ジェリー・ディポトGM)としており、加入が決定した青木宣親も記者会見でシアトルでの共闘を希望。争奪戦が一気に過熱している岩隈は果たして来季どの球団と契約するのか。刻々と変化する状況の中で、右腕の去就の行方が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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