左打者の“泣き所”も苦にせず ヤクルトの天才・川端はどう攻めるべき?

ついに首位打者獲得、開花した天才打者・川端の攻め方を探る

 今季、セ・リーグの打者部門は山田哲人内野手が本塁打王、盗塁王に輝き、畠山和洋内野手が打点王になるなど、ヤクルト勢がタイトルを独占した。中でも、川端慎吾内野手の首位打者獲得は、長年その打撃センスに期待して起用してきた球団にとって明るい話題となった。

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2015年 川端慎吾のヒートマップ

 では、他球団が天才的なバットコントロールを持つ左打者を攻略する術はあるのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に、今季の結果球の球種別成績、そしてヒートマップ(コース別打撃成績)から探ってもらった。

「真っ直ぐのインローが11打数1安打ですね。でもスライダーは(インコース真ん中が)4打数3安打、(インコース低めが)5打数3安打、(インコース低めのボール球が)2打数1安打…。さすがですよね」

 ソフトバンク・柳田、西武・秋山らも苦手とした、左打者の”泣き所”ともいえるインロー。川端はストレートこそ打率.091と苦しんだが、スライダーに対しては天才的な捌き方を披露。「スライダーのインローがあんなに捌かれてしまうと…」と、野口氏もあっけにとられる結果となった。

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