西武・松井2軍監督が始動 秋季キャンプは対話重視「選手1人1人を見ていく」

西武・松井稼頭央2軍監督【写真:岩国誠】
西武・松井稼頭央2軍監督【写真:岩国誠】

コーチ、スタッフとも積極的にコミュニケーション

 西武は6日、宮崎・南郷と埼玉・所沢の2班に分かれ、秋季キャンプがスタートした。あいにくの雨模様となった西武第二球場では、新しく就任した松井稼頭央2軍監督の下、各選手たちが汗を流した。

 雨足が弱まったアップ終了後のキャッチボールこそ屋外だったものの、主に室内での練習となった秋季キャンプ初日。走り込みと体幹トレーニングに重点が置かれる中、投手陣では高木勇、齊藤大、藤田がブルペンで投げ込みを行った。野手は若手が体幹強化に取り組む一方、個人メニューとなっているベテラン栗山はティー打撃やマシン打撃など、約1時間しっかり体を動かした。午後からは、野手組は打撃練習に臨み、新たに2軍打撃コーチとなった平尾コーチの指示の下、野手に転向した川越や永江らがティー打撃やフリー打撃などを精力的にこなした。

「晴れてくれれば良かったんですけどね」と、少し残念そうな就任初日の松井稼頭央2軍監督。この日はチーム全体の練習を見て回りながら、積極的に担当コーチやスタッフとコミュニケーションを取った。全体練習終了後、取材に応じると「選手たちはいい表情で練習していたので良かった。(指導は)コーチの方々にやっていただいて、自分はいろいろ見て回りました。ブルペンの投手なども見ましたし、動き回れたのは良かった」と、初日を振り返った。

 今後の練習について「これからいろいろと作り上げていくものもありますし、今までのものを継承していく部分もあると思います。本当、選手1人1人を見ていかないことには、何も伝えられないと思っているので、この秋季キャンプは選手を見る時間として、非常にいいキャンプになると思っています」と、まずは“見る”ことに集中すると宣言。「今後はいろいろ試しながらどうすれば一番いいのか。そこを見極めながら、コーチや選手たちとコミュニケーションも取りながらやっていきたい」と話し、選手たちの個性を見極めながら「チームの土台」を固めていくようだ。

「2軍監督として初日。当然、気持ちの高ぶりもある。選手たちも気持ちを入れて練習してくれていたので、見ていて本当に楽しみ。これが初日だけにならないように、2週間という短い期間で、怪我なく、自分のためにやってほしい」と語った松井2軍監督。「選手が少ないので、コーチがみっちりつけるし、時間も十分ある」と話すと、個別練習を見るために、足早に室内練習場へと戻っていった。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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