10年ぶりリーグVの西武が行った戦力整理…8選手が戦力外、3選手が引退

西武・辻監督【写真:荒川祐史】
西武・辻監督【写真:荒川祐史】

松井稼、藤原、坂田の3人が引退決断、高橋と與座は育成再契約

 10年ぶりにパ・リーグを制した2018年の西武。だが、日本シリーズ進出をかけて戦ったクライマックスシリーズ・ファイナルステージではパ・リーグ2位のソフトバンクに“下克上”を許して2勝4敗で敗退し、悲願の日本一には手が届かなかった。

 今オフ、FA権を行使した浅村栄斗内野手が楽天へ、炭谷銀仁朗が巨人へと移籍してしまった西武。ドラフトでは、1位で日体大の松本航投手、2位では浦和学院高の渡邉勇太朗投手ら7選手を指名した一方で、松井稼頭央外野手が現役を引退し、藤原良平投手や豊田拓矢投手ら8選手に戦力外通告を行った。

 藤原と坂田遼外野手はその後現役引退を決断、高橋朋己投手と與座海人投手は育成選手として再契約を結んだ。また新助っ人としてドジャースの右腕ザック・ニール投手の契約合意、ファビオ・カスティーヨ投手、郭俊麟投手の残留が決まっている。

 では、今オフに現役引退や戦力外などで西武を退団した選手の実績を以下で振り返ってみたい。

○松井稼頭央外野手(現役引退→西武2軍監督)
 NPB史上最高のスイッチヒッター。1993年のドラフト3位でPL学園から入団すると、2年目から1軍の戦力となり、3年目で不動の遊撃手に。1997年から3年連続盗塁王、1999年と2002年には最多安打のタイトルを獲得。1998年にはMVPに輝き、2002年にはトリプルスリーも達成した。2004年からMLBへ挑戦して7年プレーし、2011年に楽天で日本球界復帰。2013年に楽天初の日本一に貢献すると、今季15年ぶりに西武に復帰し、チームのリーグ優勝に貢献した。来季からは西武の2軍監督となる。

○藤原良平投手(戦力外→現役引退)
 今季が11年目。通算53試合4勝7敗0セーブ5ホールド、防御率4.85。2007年の大学生・社会人ドラフト3位で第一工大から入団。サイド右腕として2014年にキャリア最多となる20試合に登板したが、その後の3シーズンで7試合、10試合、8試合と登板機会は伸びず。今季は1軍登板なく、戦力外通告を受けて現役引退を決断した。

助っ人右腕はシーズン終了を待たずにウェーバー公示→退団

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