田中将大と黒田博樹が頼みの綱 ヤンキースのCC・サバシアに手術の可能性が浮上

巨体を支えてきた右膝に痛みが出ているサバシア

 右膝痛で故障者リスト入りしているヤンキースのCC・サバシア投手が手術に踏み切る可能性が浮上した。地元紙ニューヨーク・ポストが報じている。

 サバシアは18日にチームに一旦合流したが、15日間の故障者リストへの登録が明ける5月26日に復帰できるかは不透明な状況だ。ジョー・ジラルディ監督は「(26日復帰なら)驚きだ」とも語っている。そして、サバシアには今季どこかのタイミングで手術が必要であり、チームもその可能性について否定していないという。

 33歳の先発ローテーションの柱は、身長2メートル、体重135キロという巨体を長年支えてきた右膝の軟骨や半月板が徐々にすり減り、痛みが出て、膝の関節部分には水がたまっていたという。アラバマ州在住のスポーツ医学の権威、ジェームス・アンドリュー氏のもとで関節炎などに効果がある注射を打ち、ニューヨークに戻ってきたが、メディアとの接触を避け、パイレーツとのダブルヘッダーの1試合目が終わる前にクラブハウスを去ったという。

「誰もがどこかで膝の問題と向き合うことになる。私は医師ではないので、現状を説明することはできない。状況を見守らなければいけない。(膝関節部分の)損傷が治れば、治療は完了したということになる。(今年中に)手術するとは聞いていないが、状況の推移を待つしかない」とジラルディ監督は語っている。もし手術となれば長期離脱は避けられない。

 すでにヤンキースの先発ローテーションは野戦病院と化している。イバン・ノバ投手はトミー・ジョン手術を受け、今季絶望となっている。背中の筋膜炎を抱えるマイケル・ピネダ投手もリハビリ中だ。開幕時の先発ローテーション5人のうち、フル稼働しているのは田中将大投手と黒田博樹投手のみ。サバシアは今季3勝4敗で防御率5・28と苦しんでいるが、実績抜群のローテーションの1番手が長期離脱となれば、フレーオフ進出を目指すヤンキースにとっては大きな痛手であり、日本人投手2人への負担とプレッシャーを激増させる懸念材料にもなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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