「柔軟性は限られる」エ軍新監督は大谷、プホルス、ボーアをどう使う?

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

フィリーズからFAとなっていたボーアが加入も、プホルスと同じ一塁手

 大谷翔平投手が在籍するエンゼルスは12日(日本時間13日)、フィリーズからフリーエージェントとなっていたジャスティン・ボーア内野手との契約に合意したと報じられた。今季途中までマーリンズに在籍し、昨季まではイチロー外野手ともチームメートだった強打者がチームに加わることになった。

 ボーアは2014年にメジャーデビューを果たすと、2015年に23本塁打を放って主力に定着すると、2017年にはオールスターでホームランダービーにも出場。今季途中にマーリンズからフィリーズにトレードで移籍となったが、2チームで141試合に出場して4年連続2桁本塁打となる20本塁打を放った。

 強打の一塁手の加入となったが、来季から指揮を執るブラッド・オースマス新監督にとっては、大谷、アルバート・プホルス内野手、そしてボーアと、3人の起用法に頭を悩ませることになりそう。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」が「エンゼルスは、アルバート・プホルス&ショウヘイ・オオタニ起用案にジャスティン・ボーアを加える」とし、起用法の展望を記している。

 今季のエンゼルスは、大谷が打者として出場する場合、一塁にベテランのプホルスを置き、大谷が指名打者に入る布陣が基本だった。だが、プホルスは今年8月に左膝、そして9月に右肘の手術を受けており、同紙は「エンゼルスは可能な限りプホルスに一塁を守ってほしいと考えている。けれども、彼は膝の手術を受けており、膝の状態を良好に保つためにDHとして出場する機会も必要となる」と指摘する。

 さらに、大谷もオフに右肘のトミー・ジョン手術を受けており、復帰は開幕後となる見込み。とはいえ、シーズンの大半を打者として出場できると見られており、同紙は「オオタニは守備をしないため、DH以外のポジションでラインナップに入ることはできない」としている。

 ボーアはマーリンズ、フィリーズで守備に就いたのは、一塁のみ。そのため、記事では「今、もしエンゼルスがオオタニをDHで先発させ、プホルスが健康ではないか或いは一塁手として不調な場合、彼らには代役としてボーアが待機している。プホルスかオオタニが出場できない時にボーアが安全策となる一方で、彼ら3人が揃ってロースターに加わるとき、エンゼルスの柔軟性は限られたものとなる」とされている。大谷、プホルス、ボーア。3人の強打者をどう使っていくのか。オースマス新監督にとっては、腕の見せ所となるだろうか。

(Full-Count編集部)

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