“大谷世代”の現在地 鈴木誠也が唯一の1億円プレーヤー、復活期待の藤浪晋太郎
楽天田中が新人王でブレーク! ロッテ田村&中日京田は全試合出場
広島の鈴木誠也外野手が24日に大トリで契約更改交渉に臨み、7000万円アップの年俸1億7000万円でサイン。今季124試合出場し、打率.320、30本塁打、94打点とチームのリーグ3連覇を主軸として引っ張ったことが評価された。エンゼルスの大谷翔平投手は今季54万5000ドル(約6200万円)、阪神の藤浪晋太郎投手は来季8400万円で、現時点で“大谷世代”で唯一の1億円プレーヤーとなった(金額は推定)。
18年のプロ野球界は“大谷世代”の多くの選手たちが台頭するシーズンとなった。その筆頭が楽天の田中和基外野手だろう。16年ドラフト3位でプロ入り。プロ1年目の昨季は代走での出場が多く、51試合出場、打率.111、1本塁打、2打点、7盗塁だったが、今季その才能が開花した。5月下旬に1軍昇格すると、平石監督代行が就任してからは「1番・中堅」に定着。105試合出場し、打率.265、18本塁打、45打点、21盗塁を記録し、チーム史上3人目の新人王を獲得した。11月の日米野球では侍ジャパン日本代表に選出されるなど飛躍のシーズンとなった。
ロッテの田村龍弘捕手は自身初の全試合出場。世代を代表する捕手への成長が期待される。昨季新人王の中日・京田陽太内野手は全143試合出場した。打撃不振に苦しみ打率.235だったが、シーズン6失策、守備率.991は十分評価されるべき好成績。中日勢では笠原祥太郎投手はシーズン序盤は不安定だったが、チェンジアップを武器に後半戦だけで6勝をマーク。侍ジャパンにも選出された。
巨人の吉川尚輝内野手はキャンプから正二塁手の筆頭とされ、開幕スタメンを奪取。8月に左手を骨折して戦線離脱したものの、92試合出場、打率.253、4本塁打、29打点、11盗塁を記録した。広島の西川龍馬外野手はキャリアハイの107試合出場し、打率.309、6本塁打、46打点をマーク。2年連続MVPの丸佳浩が巨人へFA移籍し、来季は打力を生かしたレギュラー奪取の期待がかかる。
阪神の大山悠輔内野手は9月16日のDeNA戦で3本塁打を含む6安打7打点を記録。昨季の75試合出場から117試合出場に伸ばし、打率.274、11本塁打、48打点を記録。来季は4番奪取が期待される。阪神では今季62試合出場ながらも打率.322を記録した北條史也内野手が正遊撃手、今季7勝7敗だった小野泰己投手が先発ローテの一角として一本立ちしたいところだ。