MLB公式選出2019年“大化け”候補に韓国出身27歳一塁手 大谷に迫る長打が魅力

レイズ・崔志萬【写真:Getty Images】
レイズ・崔志萬【写真:Getty Images】

メジャー3年目のレイズ崔志萬、高校から直接米球界入り

 毎年開幕前には注目を集めていなかったが、蓋を開ければ大活躍をする“大化け”選手は多い。MLB公式サイトでは「2019年に大化けするかもしれない5打者」を選出。その中に、エンゼルス大谷翔平に並ぶ打者になる可能性を秘めた韓国人選手が名を連ねた。

 選ばれたのは、レイズの27歳一塁手、崔志萬(チェ・ジマン)だ。崔は今季開幕をブルワーズで迎えたが、6月にレイズへトレード移籍。両チームで合計61試合に出場し、190打数50安打10本塁打32打点、打率.263の成績を残した。

 寸評では、レイズが今季にCJ・クロンを戦力外とし、オフには若手一塁手ジェイク・バウアーズをトレード放出。さらに、フリーエージェント(FA)市場で狙っていたネルソン・クルーズの獲得に失敗したため、現時点で崔がDH候補筆頭であると指摘。さらに、崔の通算四球率が12パーセントであること、メジャー3年でインプレーとなったのは148球しかないが、そのうち12.2パーセントを本塁打としたこと、予測長打率が.469と高水準であることに触れ、「お買い得な戦力となる」可能性に言及した。

 高校卒業後にマリナーズとマイナー契約を結び、韓国球界を経ずして米球界入りした崔は、2015年オフにルール5ドラフトでエンゼルスに移籍。2016年に開幕メジャーを勝ち取ったが、シーズンの大半をマイナーで過ごした。2017年にはヤンキースとマイナー契約を結び、7月にメジャー昇格を勝ち取るも定着できず。今季はブルワーズとマイナー契約したが、自身2度目の開幕メジャーを手に入れた。

 今季はわずか61試合の出場にとどまったが、190打数で10本塁打32打点を記録。大谷が326打数で22本塁打61打点だった事実を見ると、崔は大谷に匹敵するパワーを秘めている可能性は十分にある。2019年に実力を発揮できれば大ブレイクするかもしれない。

 その他、“大化け”候補となったのは、チャド・ピンダー外野手(アスレチックス)、ルーク・ボイト内野手(ヤンキース)、ダニエル・ボーゲルバック内野手(マリナーズ)、ライアン・オハーン内野手(ロイヤルズ)の4選手だった。この5人の名前を頭の片隅に置いておくと、来年のメジャー観戦がより一層楽しめるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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