前田健太がMLBでも継続するマエケン体操 身体の専門家が分析する効果は?

ドジャース移籍の前田、新天地でも継続するマエケン体操の効果とは

 広島からポスティング制度を経てドジャースと8年契約を結んだ前田健太投手は新天地で一気に株を上げている。5日(日本時間6日)のダイヤモンドバックスとのオープン戦で初登板し、2回を無失点で抑える快刀乱麻のピッチングを披露。同僚や首脳陣から絶賛されている。

 10日のアスレチックス戦とのオープン戦でも3回無失点と好投し、初の勝利投手に。上々の仕上がりを見せている日本人右腕はメジャーのスプリングキャンプでも欠かせないルーティンがある。「マエケン体操」と呼ばれる独特のウオーミングアップだ。前傾姿勢で肩と肘、手首を高速回転させる独特の動きは新天地でも注目されている。

 このマエケン体操によって、どのような効果がもたらされるのだろうか。サッカー元日本代表MF中村俊輔(横浜Fマリノス)の専属トレーナーなどを務める入船しんもり鍼灸整骨院の新盛淳司院長に聞いた。

「マエケン体操はいわゆる手投げを防止するためのウォーミングアップとして続けているのではないでしょうか。例えば、中学生や高校生の野球少年に、“肩を触ってください”というと、ほとんどが腕の頂点付近を触ると思います。

 確かにそこも肩なんですが、この部分を支点にして投げるのが、よく言われる手投げです。実際には、肩を動かす支点は胸鎖関節にあります。鎖骨の一番内側に位置しています。胸鎖関節を軸に腕を動かすと肩甲骨がよく動き、スムーズに稼働するのです」

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