菊池雄星、「ブレークの可能性がある選手」に選出 「新人王もあり得る」
マリナーズから「ブレークの可能性ある選手」に選出
西武からポスティングシステム(入札制度)を利用し、マリナーズに移籍した西武の菊池雄星投手。1年目から活躍が期待されるが、米メディアからはマリナーズでブレークする可能性のある選手に選出されている。
米メディア「ブリーチャー・レポート」は「各MLBチームで2019年ブレークの可能性のあるスター」と題した特集を掲載。全30球団から1人ずつを選出しているが、「ファイヤーセール」でチーム再建に舵を切ったマリナーズからは「ユウセイ・キクチ」の名前が挙がった。
対象は「MLBの30球団でブレークの可能性のある選手」で、「オールスター選出や主要な賞の受賞がない選手」。菊池について、記事では「日本でスターだった選手がもっとブレークできるかは議論の余地がある」と指摘。「彼はユウ・ダルビッシュやマサヒロ・タナカといった日本人輸入選手と同じレベルの能力を持っているように思えないが」としつつ、「彼の投球はメジャーでも通用するはずである」と評価している。
その根拠となっているのが、2017年の成績。「最も期待できる兆候は2017年のキクチの成績である。彼は187回2/3を投げ、防御率1.97、217奪三振、49与四球の成績を残した。彼の投球、具体的には90マイル台前半から半ば(95マイル=約153キロ)の直球とキレのあるスライダーはその年に圧倒的だった」と、2シーズン前の投球を絶賛している。
一方で、「左肩に問題を抱え、キクチは2018年に少し成績を落とした」とも指摘。23試合登板、14勝4敗、防御率3.08、163回2/3で153奪三振と前年よりも数字が悪かった昨季の成績にも触れつつも、最後は「2019年に肩の状態が万全であれば、ア・リーグ新人王もあり得るかもしれない」と予想している。やはり、メジャーでも先発左腕として平均以上の球速を誇る菊池への評価は高い。
他の球団では、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.、ロイヤルズのラウル・アダルベルト・モンデシーといった名選手の「ジュニア」に加え、メッツのザック・ウィーラー、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテなど、ある程度の実績を持つ選手も選出されている。菊池は「新人王候補」の期待に応えるパフォーマンスを見せたいところだ。
(Full-Count編集部)