阪神藤川、先発として4580日ぶり白星 6回2安打無失点で復帰初勝利
先発では2003年9月19日以来13年ぶりの勝利、福留が3打点で援護
今季から阪神に復帰した藤川球児投手が3日、13年ぶりとなる先発での勝利を掴んだ。敵地でのDeNA戦で今季2試合目の先発マウンドに上がり、6回2安打4奪三振4四死球と好投。阪神打線は福留の3打点、ゴメスの先制2ラン、北條のプロ初本塁打、江越の1号2ランで援護し、8-3で快勝した。藤川の先発としての勝利は2003年9月19日の巨人戦(東京ドーム)以来。実に4580日ぶりの1勝となった。
初回、いきなり福留の犠飛、ゴメスの2ランで3点の援護をもらい、マウンドに上がった藤川。荒波に四球、筒香には死球で2死一、二塁とピンチを招いたが、松本を二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
2回も無死から倉本、柴田に連続四球を与えたが、高城、石田を連続三振。さらに、山下幸を投飛に仕留める。3回は2死から筒香にライト前ヒットを許すも無失点。4回は先頭の倉本にレフト前ヒットを打たれたが、後続を断った。
5回は山下幸を二ゴロ、荒波を遊直、ロペスを右飛で、この試合初めての3者凡退。6回は福留のタイムリーツーベースで4-0とリードを広げると、藤川は6回も筒香を三邪飛、松本を左飛、倉本を二ゴロに打ち取り、2イニング連続の3者凡退でマウンドを降りた。
7回には藤川の代打で登場した北條がレフトスタンドへプロ初本塁打を叩き込み、5点差に。8回には福留がライト前へのタイムリーで3打点目を挙げて6-0とすると、9回には江越が1号2ランをレフトスタンドへ運んだ。
阪神は救援陣がリードを守りぬき、91球を投げた藤川は今季初勝利。救援では、メジャー挑戦前年の2012年7月14日に日本で最後の白星を挙げていたが、先発としての白星は実に13年ぶり。背番号18で再スタートを切った右腕が、大きな一歩を踏み出した。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count