歴代1位はノムさん、ハム中田が昨季「13」 今季達成が予想される記録【犠飛編】
3位はホークス内川、2位は巨人阿部、現役選手の通算犠飛1位は?
犠飛は走者が三塁にいる場面で、外野フライを打って走者をタッチアップで本塁に返すプレーだ。打者には打点「1」がつき、打数はカウントされない。犠飛は走者が三塁にいる状態で、打者に求められる「最低限の仕事」とされる。上位ランキングには強打者が並んでいる。
〇NPB通算犠飛数 10傑()は実働期間
1 野村克也 113犠飛(1954-1980)
2 加藤英司 105犠飛(1969-1987)
3 王貞治 100犠飛(1959-1980)
4 門田博光 95犠飛(1970-1992)
5 長嶋茂雄 90犠飛(1958-1974)
5 張本勲 90犠飛(1959-1981)
7 山内一弘 88犠飛(1952-1970)
7 落合博満 88犠飛(1979-1998)
9 大杉勝男 86犠飛(1965-1983)
10 新井貴浩 81犠飛(1999-2018)
1位は野村克也。2位には阪急などで強打者として活躍した加藤秀司が入った。王貞治は3位だった。犠飛が多い打者は「フライを打つのが得意」だったということがいえよう。また走者が三塁にいる機会が多い中軸打者が多くなる。昭和の選手が多いが、昨年まで広島で現役だった新井貴浩が10位に入っている。NPBの表彰は100犠飛から。NPB史上では3人しかいない。
現役選手の犠飛数ランキング
1 福浦和也(ロ) 78犠飛(1997-2018)
2 阿部慎之助(巨) 67犠飛(2001-2018)
3 内川聖一(ソ) 65犠飛(2001-2018)
4 中島宏之(巨) 61犠飛(2002-2018)
5 今江年晶(楽) 60犠飛(2002-2018)
6 福留孝介(神) 58犠飛(1999-2018)
7 栗山巧(西) 55犠飛(2004-2018)
8 鳥谷敬(神) 52犠飛(2004-2018)
8 中田翔(日) 52犠飛(2009-2018)
10 浅村栄斗(楽) 44犠飛(2010-2018)
今季中に表彰基準の100犠飛に達する選手は見当たらない。現役最多のロッテ、福浦は今季限りの引退を表明しているので難しい。巨人の阿部も試合出場が限定されるので、大台達成には2年以上かかるだろう。こうしてみると、犠飛の記録で球史に残る現役選手は少ないように思えるが、実は昨年、大きな記録が生まれていた。