ホークス吉村、奇跡的サヨナラ弾 工藤監督「すごいの一言でございます」

16打席無安打の吉村が2打席連続の大貢献弾「打てないくらいでどうこう言っていてはダメ」

 ソフトバンクは17日、本拠地での楽天戦で劇的サヨナラ勝ちを飾り、連勝を6に伸ばした。その主役は、開幕から16打席ヒットがなかった吉村裕基だ。

 まずは、4-7と3点差で迎えた9回裏2死一、二塁の場面。楽天の守護神・松井祐樹から、右翼ホームランテラスへ起死回生の同点3ラン。そして、7-7の同点のまま迎えた延長12回。無死一塁から、今度は左中間スタンドへサヨナラ2ラン。今季17打席目の初ヒットがチームを救う一発となり、続く2本目のヒットがチームに6連勝をもたらす劇的な一発となった。

「(開幕からノーヒットで)ボク的には悔しい状況が続いたが、あの地震があって、打てないくらいでどうこう言っていてはダメだ、と。監督・コーチも温かいアドバイスをくださるし、そういう声が力になった。何とか被災地の力になろうと、ホークス全員、そして他球団の選手全員がプレーしている。ボクたちには野球しかできないが、今は一生懸命がんばっていきたい」

『気は優しくて力持ち』―吉村は、そんな言葉を地でいく男だ。お立ち台後の会見でも「野球ができていることが幸せ。調子が悪い時にも声援をくれるファンがいて、そういうファンからいつも勇気をもらっている。今はボクらがどれだけ勇気を与えられるか」と、隣県の被災地に思いを馳せた。

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