田中将大は6回5安打1失点10奪三振でメジャー単独トップの11勝目! 防御率はついに1点台に突入

14試合連続のクオリティー・スタート

 ヤンキースの田中将大投手は本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、6回5安打1失点でメジャー単独トップの11勝目(1敗)。メジャーでただ1人となっている開幕からのクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)は14試合連続まで伸びた。今季5度目の2ケタとなる10三振を奪い、リーグトップの防御率はついに1.99と1点台に到達。田中の好投により、ヤンキースは3-1で勝利した。

 田中は初回に強烈な先制パンチを浴びた。ホセ・レイエスへの初球は91マイル(約147キロ)の速球。しかし、外角高めへのボールを捉えられて右翼席に運ばれた。デビュー戦でも初回に1番のメルキー・カブレラに一発を浴びていたため、ブルージェイズ戦は2試合連続で先頭打者ホームランを許した。

 しかし、右腕に動揺はない。続くカブレラに強烈なピッチャーライナーでグラブをはじかれると、マウンド後方に転がったボールを華麗なフィールディングでさばいてアウトに。その後、2死1、2塁とされたが、最後はディオナー・ナバーロを空振り三振に仕留めて追加点は許さなかった。

 2回には、1死から渡米後初の日本人対決となる川崎宗則を打席に迎えた。追い込んでから、外角低めに完璧にコントロールされた94マイル(約151キロ)の直球で見逃し三振。ナバーロから三者連続三振とエンジンがかかってきた。

 3回も無失点に抑えると、直後の攻撃で味方打線が反撃。ブレット・ガードナーがライトポール直撃の2ランを放ち、あっという間に逆転に成功した。

 4回には川崎、ホームランを打たれているレイエスから三振を奪うなど無失点。さらに、5回はカブレラ、バティスタ、エドウィン・エンカーナシオンと主軸を3連続三振に仕留め、初の三者凡退に抑えた。この回は15球すべて変化球を投げ、今季5度目の2ケタ奪三振となる10Kに到達した。

 ヤンキース打線は5回の攻撃でマーク・テシェーラがタイムリーを放ち、1点を追加。田中は6回も無失点に抑え、2点のリードを守りきって降板した。

 7回以降は救援陣が無失点に抑え、田中は11勝目。防御率は1・99まで下がり、QSも14試合連続まで伸びた。この日は104球を投げ、ストライクは66球だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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