巨人の育成ドラ8長谷川が初登板も…初勝利の権利目前で逆転許し無念の降板
育成入団1年目で初登板初先発は史上初も…4回2/3を4失点
巨人の長谷川潤投手が6日、本拠地での中日戦でプロ初登板初先発も、初勝利はならなかった。4回まで無失点に抑えながら、勝利投手の権利がかかった5回に中日打線につかまり、逆転を許した。4回2/3で103球を投げ、8安打4失点2奪三振1四球。初勝利目前で無念の降板となった。
初回、1死から荒木、平田に連打を浴びて一、二塁とされる。さらに、ビシエドは四球で満塁。だが、ナニータ、エルナンデスを見逃し三振に仕留め、いきなり招いた大ピンチを無失点で切り抜けた。
2回は先頭の堂上にヒットを許しながら、1死から若松の犠打で2死二塁とされるも、大島は直球でレフトフライ。3回は荒木、平田、ビシエドを相手にこの試合初めての3者凡退に仕留めた。
すると、巨人打線がようやくルーキーを援護する。3回裏、先頭の小林誠が相手先発・若松からライト前ヒットで出塁。続く長谷川はプロ初打席できっちりと犠打を決めた。ここで立岡がセンター前に運び、小林誠が生還。待望の1点が入った。その後、坂本の四球で2死一、二塁としたものの、ギャレットは右飛に倒れ、追加点を奪えなかった。
長谷川は4回、1死からエルナンデスにレフト前ヒットを許すも、後続を断って無失点に抑える。しかし、勝利投手の権利がかかった5回にヤマ場が訪れる。
1死から大島にセンター前、荒木にはレフト前に運ばれ、一、三塁のピンチに。打席には主砲の平田。2ボール1ストライクから直球をセンターへの犠飛とされ、同点に追いつかれた。さらに、ビシエドにはセンター前に運ばれて、再び2死一、三塁。ここでナニータにライト前に運ばれ、逆転を許した。高橋監督がベンチから出て、長谷川は無念の降板となった。
その後、2番手・田原がボークで1失点。さらにタイムリーも浴び、長谷川の失点は「4」となった。
長谷川は昨年のドラフト会議で育成8位で指名されて巨人に入団し、3月28日に支配下登録。ファームで結果を残し、1軍の先発マウンドを勝ち取った。育成契約の選手が1年目で支配下登録となり、初登板初先発するのは史上初だった。しかし、初勝利目前で103球でマウンドを降りた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count