サバシアの今季中の復帰が絶望的に 田中、黒田への依存解消には補強しかない!?

田中と黒田への負担とプレッシャーは増すばかり

 右膝の故障が再発したヤンキースのCC・サバシア投手が今季絶望となる可能性が高まった。ジョー・ジラルディ監督が明らかにしたもので、地元テレビ局「CBS」電子版が報じている。

 今月2日のマイナーリーグで約2カ月ぶりに実戦復帰を果たしたサバシアだが、翌朝右膝に水が溜まり、安静状態となっていた。ジラルディ監督は地元メディアから「サバシアの今季はもう終わりか?」という質問を受け、「おそらく、そう言ってもいいだろう」と語ったという。

 膝関節部分の軟骨におびただしい損傷が見られるサバシアには内視鏡手術の可能性が浮上している。今月21日に34歳の誕生日を迎えるベテランは、トミー・ジョン手術を受けたイバン・ノバ投手に続き、今季中の復帰が絶望的になった。

 実績抜群のサバシアは今季開幕時に先発ローテーションの1番手を務めていたが、3勝4敗で防御率は5・28。昨季も14勝13敗と白星が先行したものの、防御率は4・78でメジャー最多の122失点だった。2011年シーズン終了後にヤンキースが5年1億2200万ドルの大型契約で延長したと報じられている巨漢の左腕は、近年球速の衰えが深刻化しており、巨大な不良債権と化してしまったようだ。

 開幕時の先発ローテーションの1番手と3番手のノバが今季絶望で、5番手のマイケル・ピネダ投手も広背筋肉離れからの復帰が長引いている。現状で頼れる先発投手は田中将大投手と黒田博樹投手の日本人ダブルエースのみ。2人への負担とプレッシャーは増すばかりだ。

 田中も前回登板でメジャートップの12勝目をマークしたが、今季自己ワーストの9安打、4自責点を喫しており、疲労が影響し始めている可能性もある。ヤンキースが崩壊状態の先発ローテーションを立て直し、2年ぶりのプレーオフ進出を果たすには、もはやトレード市場に打って出るしかなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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