イチローはなぜキューバで「神」なのか マ軍エース右腕が明かす理由とは

フェルナンデスが受けた「衝撃」

 マーリンズのイチロー外野手は12日(日本時間13日)のダイヤモンドバックス戦に代打で出場し、四球を選んだ。11日(同12日)の試合で一塁強襲内野安打を放ち、メジャー30人目となる通算3000安打の金字塔に残り26本。また、日米通算では4252安打とし、メジャー最多安打を誇るピート・ローズの4256安打にもあと4本と迫っている。現地アメリカでもヒットを打つたびにマイルストーンのカウントダウンが報じられるなど、大きな注目を浴びている背番号「51」は、人口約1126万人のキューバで「神格化」の域に達しているという。

 11日の試合で6回2死まで完全投球を続けながら、まさかの5連打で4点を失い3敗目(9勝)を喫したマーリンズのエース右腕ホセ・フェルナンデス投手(23)も以前、「キューバでは神のような存在」と明かしていた。イチローはなぜそこまで敬意を払われているのか。キューバ出身の23歳右腕はその理由について語ってくれた。

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「イチローはキューバで神様のような存在なんだ。その理由は、彼が長い間、活躍してきたから。本当にアメージングな選手で、たくさんの偉業を成し遂げてきた。キューバでは本当に神様のように尊敬されているんだ」

 フェルナンデスは目を輝かせながらそう語った。右腕はキューバのサンタ・クララ出身で2008年にアメリカに亡命したが、10代の半ばまで過ごしたカリブ海の島国でイチローは多くの人から崇めらる存在だったという。

 現在、アメリカとの国交正常化が進むキューバだが、社会主義政権下ではメジャーで活躍するイチローのプレーを見る機会は稀で、「彼のプレーを生で見るチャンスは少なかった」と話すフェルナンデス。それでも「ワールドベースボールクラシック(WBC)のキューバ戦が衝撃的だった」と振り返る。

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